[2012.7.18] -[クローズアップ]
自民党「未来」3人が自民党改革に所属を届出
民主(8)とともに自民党改革(8)、第2会派に
7月17日、奈良県議会の会派届けが提出され、前期まで自民党「未来」に所属していた3人の県議が自民党改革(前期5人)への所属変更を提出しました。これにより自民党改革は8人となり、民主党8人と並んで奈良県議会第2党。日本共産党は5人で第3党に変わりはありません。
何かが変わるか?はっきりと変わるのは、代表質問の順番が、会派の大きい順におこなっているため、日本共産党の代表質問は4番目か5番目になります。このため、各議会の代表質問が予定された日の2日目の1番か2番になることが、明らかに違ってくることです。
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昨年、いっせい地方選挙改選後の会派届けが出されたとき、「自由民主党」という会派届けをだしたグループが3つありました。12人のグループ、5人のグループ、3人のグループです。党内の事情かと思われました。
これらの人は、自民党公認で当選した人も、無所属で当選した人も含んでいます。議会内では、どういう会派を構成しても良いわけですが、さすがに「自由民主党」ばかり3会派を受付るわけにはいかず、自由民主党12人、自由民主党改革5人、自由民主党「未来」3人の3会派で登録された経緯があります。
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6月議会最終日におこなわれた議長選挙に、何かヒントはないでしょうか。議長選挙、議長には自民、民主、自民改革、自民「未来」、元気、みんなの党の各議員が共同して1人に統一。副議長は自民、民主、みんなの党の1人と自民改革、自民「未来」、元気、無所属で1人に別れました。公明党、共産党はそれぞれ独自の候補者で。議長選挙も副議長選挙も同じ態度で臨んだのは自民改革と自民「未来」、そして公明党と共産党だけでした。
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2月県議会から、奈良県議会では議案への態度(賛否)が議員毎にHPで公開されるようになりました。だれでも、見ることができます。ここに何かヒントはないか?
奈良県議会はどんな議論が議会論戦であっても、賛否では、大きく変わってくることはありません。反対者が10人もでれば「大事」ですが、賛成多数で全議案が可決されています。自民改革と自民「未来」の議員の賛否には違いはまったく見られません。一致しています。
以上のようすなどをみると、同一会派を構成しても、特段、不思議ではないし、むしろ、どういった違いで、違う会派を構成するのか、知りたいものだと思うくらい。
政権交代(政治が変わる)ができる国会、議会ということで「二大政党」づくりがすすめられ、「政権交代」がおこったのに、肝心の政治が何も変わらないで、新たに小さな政党が次々できて、さらに「潮流」も動いているなかで、多くの人々が政治を「変えてほしい」と願い、真剣に模索をしている真っ最中。そんな中での、奈良県議会でおこっている会派届けの若干の変化を、お知らせしました。
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今回の所属会派異動によって、奈良県議会の会派構成は以下のとおりになりました。
自由民主党 12人
民主党 8人
自由民主党改革 8人
なら元気クラブ 5人
日本共産党 5人
公明党 3人
みんなの党 1人
無所属 1人
(了)