こんにちは。奈良県議会議員団[奈良県議団]です。

[2010.9.13] -[活動日誌議会報告]

普通教室のクーラー設置率

今夏の記録的な猛暑のなか、県内の小中学校では、クラブ活動などのなかで熱中症を発症した子どもたちがたくさんいました。2学期もはじまり、各学校では、子どもたちが暑い中でも勉強ができるように、先生たちを中心に様々な工夫をしながら、勉強をはじめています。

9月県議会文教委員会では宮本次郎議員が、学校施設のクーラーなど空調設備の設置状況をただしました。以下、宮本議員の質問と答弁を紹介します。

 

10年9月議会
文教委員会
10・9・9 宮本次郎議員の質問

 

 

学校における熱中症対策

県が市町村を支援して、県内の小中

学校、県立学校の普通教室に空調設備設置を、せめて扇風機設

置をすぐに
 

 宮本次郎議員  熱中症対策についてです。今年の夏の暑さというのは異常なものだったと思います。ここ2、3日は幾分か朝夕、過ごしやすくはなっていると思いますが、ただ、まだまだ、運動会の練習などで、学校の現場では相当暑いなかで活動している状況であろうと思います。
 そういう点で、県内の県立学校、特別支援学校はもちろん、市町村立の小中学校においても空調設備、あるいは扇風機などの設置状況はどうなっているのか把握をして、適切な援助をおこなうべきだと思いますが、その現状把握や支援の状況について教えていただきたいと思います。

 学校支援課長答弁  今夏の異常な夏の暑さにおきまして、公立学校等において冷房設備や扇風機等の空調設備の状況はどうか、それに対する援助をおこなうべきではないかということですが、県内の公立学校(小中学校)におきます空調(冷暖房、冷房)設備の設置状況につきましては、平成19年に文部科学省がおこないました公立学校施設の空調設備設置状況調べというものがございます。それによりますと空調設備の設置率は小学校におきまして20・6%、平成19年でございますので、統廃合等があり、現在は変わっているかも分からないのですが、全教室6897室のうち1418室に冷房設備があるということになっております。中学校では21・6%、全教室3863室のうち836室というふうになっております。
 また、扇風機については設置されている市町村もあるとは伺っておりますが、これらはこの調査時の対象外となっておりまして、県下全体の状況は把握しておりません。
 また、県下の公立小中学校の空調設備に対する国の補助制度は従来、新築、増改築、大規模改修の際に設置する場合につきましては、音楽室などの特別教室であれば補助対象になっていたということになっております。ただ、平成15年度からは普通教室への整備についても補助対象となっております。扇風機の整備につきましては、補助対象外になっております。
  県といたしましては県内の小中学校の空調設備の導入に関しましては、地域性、市町村の財政事情もさまざまであることから、設置主体である市町村教育委員会が第1義的に判断されるものであろうと考えております。
  今後も市町村からそうした空調設備の設置についてご相談があれば、国の補助制度などの情報提供などについて支援していきたいと考えております。

 宮本次郎議員  空調設備の設置については3年前の調査ですが、ご報告いただきました。小学校で20・6%、中学校で21・6%ということですが、高等学校や特別支援学校の状況はどうか、これもお示しいただけるのならお示しいただきたいのと、冷房施設設置の部屋を見ますと、パソコンがおいてある部屋、職員室、保健室、こういうところには比較的多くつけられていると思いますが、児童生徒が大半をすごす普通教室の設置状況はどうかということを知りたいわけです。そのへんのことも述べていただきたいと思います。

 学校支援課長答弁  小学校、中学校の空調設備の教室の種類別設置状況についてでございますが、小学校では普通教室は2・7%、特別教室(音楽室等など)は28・1%、職員室は89・4%ということになります。中学校については普通教室は2・7%、特別教室は24・8%、職員室は90・8%ということになっております。
 また、県立学校の設置状況は、高校につきましては全体で23・5%、内訳としましては普通教室で0・9%、特別教室で26・7%、職員室で93・4%となっております。特別支援学校では普通教室で64・6%、特別教室で72・7%、職員室は100%となっております。
 県立高校の考え方は、当初から、近年、夏の暑さがますます厳しくなっている、そのことに加えまして夏期休業期間の短縮33校中8校、夏期休業中の補修事業の実施などのように夏期休業期間が減少しており、そういうこともふまえ、今夏のような異常な暑さを考えますと、生徒の快適な学習機会を確保するためにも県立学校の教室にもエアコンは必要になっているのではないかと認識しているところでございます。
 ただ、学校施設整備の当面の重要課題として、現在、耐震化を重点的にすすめております。そういったこともあり、財政負担を考えた場合に、耐震化の工事費にあわせましてエアコンを導入するということにつきましては容易ではないと考えております。こういったことから、現在、十分な計画性をもってすすめる必要があると考えております。
 また、特別支援学校につきましては、体温調節の困難な方がかなりおられます。そういった場合に必要に応じて個別に空調設備をもうけてきたとことろでございます。

 宮本次郎議員  小学校で2・7%ということです。普通教室数が3264ですから、設置数は87ということになるわけですが、一方、職員室などは9割方ついているということがわかりました。高等学校についていうと、0・9%ですから、平成19年度でいうと7教室しかついていないことになります。ですから、一律にクーラーをつけよということになりますと、小中学校は市町村立が多く、財政的な問題があるわけですが、せめて扇風機くらいということになりますと、設置をすすめるための働きかけをぜひ、やっていただきたいのです。どういう状況かを何校かに聞きました。ある学校では扇風機すら設置されていない。そうなると子どもたちは下敷きなどで仰ぐわけですが、授業の妨げになるから仰ぐなと言われると。そうなると本当にのぼせて鼻血をだす生徒が続出すると。特例措置として運動会の練習だけスポーツドリンクの持参を許可されたそうですが、それではまったく根本解決にならないということを言われておりました。
 おまけに、学校給食が実施をされていませんので、お弁当をもっていくわけです。お昼休みになると、ぬるくなってホカ弁状態だということで、これは本当に深刻な実態だなと思いました。一方、扇風機がついたところでは運動会の練習の直後などに、一定10分でも15分でも扇風機をかけるだけでも、子どもの集中力が違うということも聞きました。
 そのへん、実態把握をされるのかどうか、お聞きしたいと思います。また、今夏の暑さを単なる異常気象ととられるのではなく、もはや自然災害だと。水害なら、それなりの手当をするわけです。ですから、子どもたちが大半の時間を過ごす場所において、今夏の猛烈な暑さを自然災害と位置づけるような構えで実態把握に努めるのかどうか、教育長にお聞きしたいと思います。

 教育長答弁  特に扇風機はまったく把握ができていませんでしたので、電話で聞くなどして聞いてもらいました。あらっぽい数字ですが、高校では33校中17校は、一応ではありますが20台~31台というような数字で対応している。小中学校については全部をつかむということはなかなか大変で、市部だけ聞きました。空調や扇風機が設置されているというのが5市では確認された、後は未設置であったり、未把握であったりしています。
 自然災害かどうかは私としては応えることができませんが、確かに、猛烈な暑さで2学期になってもこういう状況でございますので、もう少し、来年のことも想定しておかないといけませんので、この調べの続きでもう少し詳しい調査をしたいなと思っております。

 宮本次郎議員  お聞きをしますと、あまりの暑さで先生が自宅から扇風機をもちこんで、対応しているようですから、ぜひ、正確に把握していただいて、さらに、今は扇風機が電気やで品薄になっており、一括購入が難しいというようなこともあるようです。ぜひ、早めに手を打っていただきたい。要望しておきます。 

             (了)