日本共産党 奈良県会議員団
このページは旧ホームページです。 最新の情報は新しい日本共産党奈良県議会議員団ホームページをご覧ください。
過疎地・水資源等対策特別委員会(今井光子)
2008/02/25

吉野川のカビ臭調査の現状について

今井光子委員
 吉野川のカビ臭問題で説明をいただきましたが、その後いろいろ調査をされていると思います。原因の特定など、学術的・専門的な検討が必要ではないかと思います。メンバーも含めての対応をする必要があると思いますが、現状はどうなっているのかお尋ねします。
 
谷嶋水道局業務課長
 水道局では、平成19年度にカビ臭の調査をするにあたり、京都大学あるいは奈良女子大学の先生に意見を聞いて調査を実施しています。先生からのご意見によると、河川におけるシアノバクテリアを専門に研究している人は日本にはほとんどいない、愛媛大学の先生がおられてその先生に相談したが、よくわからないというのが本当のところだということです。
 その中で、私どもで調査した結果を見てもらって相談したことですが、元来から存在した固有の種であるのか、ほかから入ってきた移入の種であるのか、それが課題で、これからも調査が必要であろうと。また、シアノバクテリアを研究室で培養すると20度から30度程度が最適な温度であるが、今のような冬場、15度以下の水温にでも2MIBが増加している状況が見られるのは非常に不思議であるとのことです。
 また、吉野川の本川でフォルミディウムオータムナーレというらん藻類が見つかっているが、2MIBの濃度がほとんどない高見川においても、この同じようなフォルミディウムオータムナーレという種のらん藻類を検出しております。これが同じものなのか、違うものなのかというのは、DNAの詳しい解析を待たないとわからない、ちょっとその現場で採取をして顕微鏡で見た範囲ではわからない、そういう見解でございます。
 こういったシアノバクテリアは、何らかの要因により突然変異する可能性もあるので、DNA解析といった、より詳しい調査が必要ではないかというアドバイスもいただいております。それから2MIBは増殖するときに放出するのではなく、何らかの環境の変化によって、ストレスとかちょっとわからないが、そういった環境の変化によって放出するのではないか、とのご意見をいただいています。
 こういった専門家の先生の意見を聞き、平成20年度は、高見川で発見されているらん藻類と、吉野川の本川で見つかっているらん藻類が一緒のものなのか、違うものなのか、DNAの解析もして調査を進めていきたいと考えています。
 継続的な調査がまだ必要だというご意見もいただいておりますので、来年度も引き続き調査を進めていきたいと考えています。

 
今井光子委員
 カビ臭問題では、高見川のあたりまで出てきているということで、非常に広がってきていることに、驚いています。調査はもちろんですが、対策を立てないといけないと思うのですが、このあたりの具体的な対策はどんなふうに考えているのかお尋ねしたいと思います。
 
谷嶋水道局業務課長
 対策が必要かと考えているが、何分このらん藻類の生態について、明確になっておらず、原因の特定にも至っていない状況で、直接的な対策を検討する出発点がまだはっきりしていない状況です。水道局としては、皆さんに安心して飲んでいただけるように、活性炭を注入して、2MIBの濃度を水質基準以下に抑えるという、水道の水に影響のないという対策を今、とっているところです。
 原因がわかってきますと、どういった対策があるのかも検討していけると考えています。

 
今井光子委員
 水道の問題ですけれども、水道というよりは、これは吉野川の問題なんですね、水道はそこから水をもらっているということになりますので、もう少し、水道局任せではなく、根本的に対策をしないと、本当に奈良を代表する河川ですので大変なことになるのではないかと思うのですが、琵琶湖なども非常に水質汚濁、県をあげて取り組んで環境をよくする取り組みなどがありましたので、ぜひそうした観点からも、きちっとした原因解明と対策、そして具体的に住民が何ができるのか、また行政が何ができるのかも明らかにしていただきたいという点を要望しておきます。