日本共産党奈良県議団
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予算決算
予算決算2003年予算審査特別委員会(土木部・水道局)-1/2P
1.佐保川ダムの水利調査は何を目的としているのか
2.京奈和自動車道大和北道路のPI方式による意見聴取では、住民の意見、声は聞き取ることはできない。「聞き置く」というアンケートや公聴会ではなく、公開討論会開催や「かけがえのない文化財を守る」立場でのアンケート実施こそ
3.県営住宅の建て替え時にエレベータ設置を、計画的にすすめるべきです
4.入札参加資格のない中小業者にも仕事がまわる小規模修繕契約希望者登録制度や民間住宅リフォーム助成制度などの実施で、中小業者に仕事を
5.大滝ダムの共用開始。水道料金の引き上げが心配です

田中美智子県議
2003年3月12日

1.佐保川ダムの水利調査は何を目的としているのか

田中美智子議員質問「佐保川ダムの水利調査」につきまして、伺います。これはダムをつくるための前提となるものでしょうか。このことにつきましては、もし、ダムをつくるための前提ということであれば、やめるべきだと思うんです。と申しますのは、もう岩井川ダムでさんざん問題点が明らかになったと思っているんです。岩井川ダムは治水のためと言いますけれども、洪水にはほとんど役立たないということは、私たち専門家にも調べていただいて、そのようにお話しを聞かせていただきましたし、私自身も調査に参加させていただきましたし、地域の方にも伺ったところです。
 説明では、最近の水害の例もだされましたが、それは、岩井川が氾濫して起きたというものではなくて、一時雨の排水がうまくできないということに主な原因があるということですので、岩井川ダムをつくれば解決するというものではないということです。そして、岩井川ダムは、集積面積はわずか3.3km2で、ダムの堰堤に対して、蓄える水の量はたしか8倍程度でした。費用対効果でもむだというようにも思います。ダムの上部には、産業廃棄物が埋まったままになっております。雨が降って、水がたまってくるなかで、廃棄物の中を流れてくるような水がたまるということにもなるわけです。そして、やがては、ダム自身は巨大な廃棄物になってくるということもあります。世界遺産の春日山原始林のバッファゾーンに、ダムのつけ買え道路が入り込んでいる。このつけ代え道路を含めて、ダムの工事がおこなわれる度に談合情報があり、繰り返されてきた。私たち利権あさりダムだと見ております。
 こうしたことがまた佐保川ダムでもされるということが決してないようにと、ぜひチェックをしたいと思っておりますので、どのような理由で、そうした調査をされるのかお聞きします。

澁谷慎一河川課長答弁佐保川ダムの調査は、昭和28年、昭和40年と流域で大きな水害が発生したこと、また、水質保全、環境保全の観点から水をふやしてほしいという要望があることから始めた調査であり、具体的には流量調査を実施しているところであります。この調査はあくまでも治水対策、環境対策の1つの手法としてダムという手法がとれるのかどうかについて調査するものであり、ダム建設をするということが前提のものではないものでございます。

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2.京奈和自動車道大和北道路のPI方式による意見聴取では、住民の意見、声は聞き取ることはできない。「聞き置く」というアンケートや公聴会ではなく、公開討論会開催や「かけがえのない文化財を守る」立場でのアンケート実施こそ

田中美智子議員質問さきほど、道路特定財源は堅持せよというお話しが自民党(自民・新谷紘一議員)さんからありまして、理事者からは「議会でも全体ですすめて」と、意見書のことだと思いますが、断っておきますけれども日本共産党県議団は反対していますので。今回の予算を見ましても、やはり大型道路の建設が優先になっております。(「議会で全会一致で意見書が採択されている」新谷議員。)でも、私たちは反対です。議会運営上の問題があって、本会議で(態度表明が)できないために欠席(退席)せざるをえなかったけれども、反対です。やはり大型道路が中心です。生活道路はきわめて遅れていると思います。歩道にいたっては、今回2億5000万円くらいしか歩道の予算が組まれておりません。私は、はやり生活道路を優先にするべきだということを申し上げておきます。
 この大和北道路では、今、PIプロセスということで、意見を聞いて、アンケートをとっていく。ついこの間には、シンポジウムがございました。このPIといって、みなさんの意見を聞いて、住民参加だという説明ですが、実際には、そのようにはなっていないのではないかと思うんです。
 といいますのは、有識者のメンバー自身も、道路建設をする側が選んだメンバーですし、作られたパンフレットをみますと、とにかく京奈和自動車道の大和北道路をつくれつくれという側の、前提にしたものになっているものです。(「当たり前のことやろ」新谷紘一議員。)
 みなさんの声だということで、「目的地までの時間を読めることが物流のドライバーには大事な問題だ」「すごく混んでいるんだ」などと、奈良県は渋滞対策だと言っていますが、私は渋滞対策というものの概念、何をさして渋滞というのかということをお聞きしたいと思うんです。
 ここで「国道24号線のノロノロ運転、南北を結ぶ2つの道の渋滞は深刻です」と言い、こちらでは「24号線バイパスの5カ所、169号線にかかわるところが3カ所渋滞している」と書いてあります。県が調査をされた渋滞の原因というものを、この間、見せていただきました。たとえば、3条大路交差点、柏木町交差点、これははたして高速道路をとおしたら解消するような渋滞だろうかと言うと、必ずしもそうは見えません。南北の道路が混んでいて、大阪の方からくる車、大阪に行く車がかなり、ここで大量に回りますので、それで混んでいると私などは、見ます。県庁の近くの交差点などでは、(渋滞しているのは)通勤時のラッシュ時なんです。ですから、ここに高速道路をつくったところで、実際に渋滞の解消になるという保障はないと思います。渋滞の解消の根拠があるならお示しいただきたい。これまで、何度も聞かせていただきましたが、どこを向いた、どこに行く車がどのように混んでいるというような、目的別交通量調査ができているとは聞いておりません。その辺の根拠があるならお示しいただきたいと思います。
 アンケートについて、今、とっているのは、ここは文化財が集積しているところであるし、世界遺産に登録された文化財そのものと、バッファゾーンとハーモニーゾーンと関係しているようなところだからこそ、ルートが決まらないできたわけです。
 今度のルート案では4案でています。それを見ると平城宮跡の直下はさすがに、文化財検討委員会が意見を言われたことによって、これは有識者委員会が提案する中からは削るということでした。平城宮跡の直下はさけるけれども、すぐ横のところにルート案が1本あります。これは、実は、これまでも木簡が一番多くでてきた地域に重なっているわけです。私たちは平城宮をさけたからといって、いいものとは思っておりませんけれども、アンケートではそういったことについてどう思うかというようなことはまったく書かれておりません。ですから、こんなアンケートをとって、意見を聞いたと言われるのでは、とてもPIなどと言えないと思います。
 しかし、検討委員会が地下水の調査をして、その結果でシュミレーションをしたわけですが、そのシュミレーションそのものが信頼性に欠けるものだということを京都大学の名誉教授の方も言っておられます。観測の井戸が少なくてまばらである。シュミレーションの精度も信頼性も低い。今でも地下水の枯渇の危険、埋蔵文化財に致命的な影響の懸念があるのに、高速道路などはもってのほかだとも言われております。そして、トンネルを掘りたいという意思がかなり強く働いている結果だと言っておられます。直下だけではなくて、平城京跡の下もルート案にはありますので、これは危険なことだと思っております。1カ月でアンケートとって、分析して、有識者委員会にかけて、それで結論をだすということで、これらがすすむことになれば、文化財は壊されるし、大変、危険な状態となるのではないかと心配しています。これから公聴会なども開かれていきますけれども、一方的に意見を聞き置くというような公聴会ではなくて、公開討論会というような形で、このルート案に反対の意見の人もちゃんと意見をいえるようでなければ、やはり一方的になると思います。一方的なアンケートになっていると私は思いますので、ぜひ、これは国のやることだからということではなくて、県としても積極的に協力するということでしたが、あくまでも、奈良県のかけがえのない古都奈良を守って行く、今後、いかしていかないといけませんので、その立場で物を言っていただくよう、強く求めておきます。

有田幸司道路建設課長答弁大和北道路については、PIプロセスという形ですすめておりますが、これについては大和北道路有識者委員会で、進め方を議論しております。周知キャンペーンは終了しておりますけれども、公聴会、ヒアリング、アンケートと多様な手法により、市民の方々から意見の把握に努めるというようにしており、県としても、この方法で十分意見を聞くことができると思っております。
 渋滞の点では、県内に主要渋滞ポイントということで特定したポイントが43ございます。そのうち、大和北道路と並行する国道24号あるいは169号等において、うち8カ所があるということで、大和北道路が計画されている地域周辺、こういった渋滞対策の観点からも、南北方向の幹線道路の機能は十分に果たせていないということを踏まえますと、とりわけ、通過交通を処理する自動車専用道路の整備が抜本的な対策としてぜひとも必要ではないかと認識しております。そうした意味から大和北道路は県としても必要性を十分に認識して、交通事故の減少、生活環境の改善、産業発展への支援、さまざまな効果を期待しております。
 関西大環状道路の一部という観点からも、関西都市間における重要な路線ととらえられるところであり、県としても奈良半日交通権道路網構想という具体的構想にむけた機軸となる幹線道路と位置づけております。こうしたことから、京奈和自動車道大和北道路の早期の基本計画決定を強く望んでいるということです。

田中美智子議員質問アンケートにも、パンフレットのなかにも、総事業費がどれほどかということがまったく書いてありません。便利で、早くということでしょうが、道路の専門家に聞きますと、高速道路を1mつくるには約1000万円ほどかかると聞いております。わずか大和北道路の15km、1500億円ほどかかるわけですね。国の直轄道路といっても県は3割負担ということになりますから、450億円ということになります。一方、歩道の整備といえば、2億5000万円しかない、道路維持管理費、190路線2500kmで16億円です。そういうことから考えたら、どちらを優先するのかということになると思います。その際には、生活道路を優先する、駅のエレベータ設置であったり、歩道の段差をなくすとか、高齢者も障害者も安心して行ききできる、そういうのを優先するべきだと、私は考えるわけです。
 とりわけ、奈良は古都奈良ですから、皆さんのイメージが奈良にあこがれたり、愛しておられる皆さんは、古都奈良が開発によって傷んでいくことを、本当に心配しておられるわけです。奈良の今後ということを考えるなら、便利という(本当に便利になるかどうかも疑問ですが)、その点では十分に吟味もしないですすむということがあってはならないと思います。
 南北道路が混雑しているということですが、渋滞の原因などを見ましても、高速道路で渋滞が解消できるかということは、十分に吟味されていないと思います。この点は、南北道路が必要だという根拠をお示しいただきたいと思います。事業費については、どのように見込んでおられるのでしょうか。

有田幸司道路建設課長答弁南北道路の必要性、特に、現在の南北道路の混雑と京奈和自動車道を整備した後の解消との関係が分かりにくいとの趣旨かと思いますが、現在の奈良市、大和郡山市を国道24号で通過する(素通りする)交通が、おおむね3割あると、調査によって言われております。これだけの通過交通が転換をはかれれば、現在の24号の交通量は減ります。そうすると、大阪方面という指摘がされておりますけれども、各交差点の信号の時間の調整等も含めて、混雑の緩和が十分に図れるということが普通は期待されるというところもあります。また国道24号が混んでいるから、逆に平行するほかの県道にいっていた交通も、本来の幹線であるここに戻るという、いわゆる玉突きのような形で幹線に転換する交通が動くということは一般的には想定しております。単に国道24号だけの問題ではなく、それらに並行する道路全体の容量として大きく寄与すると考えております。
 財源、事業費がどうかということは、現在の高規格幹線、一般国道自動車専用道路の場合、10分の3を県が負担するという割合です。事業費全体がどうかということについては、まだ、具体的な詳細、例えばトンネルの延長であるとか、ルートであるとかいうことまで、つめて議論ではなく、おおむねの通るルートの位置を示した上で議論されていると認識しておりますので、いくらになるかということは、まだはっきりとは確定した状況ではないということです。ですから、そのことを予断をもって説明することはできないということです。

田中美智子議員質問事業費も分からないと、ただ3割負担することはわかっている。この計画は有料道路になるわけですよね。私は平城ニュータウンに住んでおりますけれども、渋滞交差点となっているならやま交差点ではずーっと渋滞していると書いてありますが、朝の一時だけ渋滞していますけれども、ずーっとではないんです。すこし北にいったところにインターチェンジがありますが、もし、平城宮跡のすぐ横を通るルート案でいくとすれば、なおさら、渋滞を呼び込むようなことになるということも考えられるわけです。私は、道路の専門家ではありませんし、情報もにぎっているのは行政の専門家ですので、奈良のことをもっと実態をよくつかんで、対応していただきたいと思います。結局のところ、事業費もわかってないし、根拠もあいまいなまま、すすんでいくということは問題ですので、十分に、この奈良が破壊されるということがないように、していただきたいということを、繰り返して求めておきたいと思います。

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