日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会2002年9月議会環境廃棄物特別委員会
今井光子県議
2002年9月13日

1.(王寺町地下水汚染問題)県の発表時期、発表数値に基準はあるのか。今回の経過からは住民の環境、健康を守ろうという姿勢が見られない

今井光子質問新聞報道では、環境基準の3800倍とされていますが、県の資料では390倍となっている、この違いを再度確認したいと思います。
 また住民説明会で、なぜもっと早く知らせてくれなかったのかというのが、率直な声としてあがっています。局所的であったというのが、説明ですが、どの程度であれば局所的というのか、もし、これが局所的でなければ、どのように知らせるのかという基準がきまっていないために、その時々の担当者の判断などで決まるのかなど、よく分かりません。どうなっているのでしょうか。
 テトラクロロエテレンは比重が水よりも大きくて、さらさらしており、地中深く拡散して、コンクリートも浸透するなど広域汚染の特徴をもっていると、調べると書いてあります。揮発性が非常に高いために人体に影響をする場合、急性であるなら中枢神経性の抑制作用で意識喪失もあるというものです。大気に広がるということです。
 クリーニング店のこういうことは過去にもあったと聞いております。今、1日50トン以上の排水でなければ規制の対象にならないというように聞いていますが、県内のクリーニング店はほとんどが小さいと思いますので、過去に何度も同じことが繰り返されているのであれば、50トン以上という規制対象について検討すべきではないかなと思いますが、その点、うかがいます。

大倉潔生活環境部長答弁王寺町の件では、公表時期については真摯にうけとめなければならないと思っております。局所的あるいはどのような時期に公表しなければならないのか一定の基準があるわけではございません。今回の件は南方向の鋭角のところ、あるいは30メートルの範囲内ということで、『限られた区域』と判断をしたわけです。今後、今回の例を踏まえまして、公表の時期につきましては対応したいと思っております。
 クリーニング店での汚染は平成10年に汚染がでてまいりました。1日排水50トン、これは法に定められております。しかしながら、どのような程度の排水があるのかについて把握をしておりますので、低いほうが良いにこしたことはございませんので、注視をしながら対応してまいりたいと思います。

本間和義環境管理課長答弁平成10年の当初に発覚をしたときに390倍の数値でした。その後、定期的に当該井戸について測定をしておりますが、その中で最高の値がでたのが、平成14年8月に検出した3800倍という数値だということです。
 テトラクロロエトテレンをはじめとして有機塩素系の化合物の特徴は、一般的にはコンクリートも浸透するほどの浸透性がよく、その取り扱いに十分な注意を支払う必要があるということです。これらの物質も加味して環境基準と言うものが定められています。環境基準にたいして以上か以下かという観点から、評価がされるということです。超えているということについては、きちんと、指導なり監視を続けてまいりたいと考えているところです。

今井光子議員質問発表ですが、3800倍という数値がでているのであれば、この委員会提出資料には、その数値をだすべきではないのかなと思います。被害を非常に小さいというか、390倍でも大変ですけれども、その10倍もの数値がでているのであれば、そのことを報告するというのが、環境を本当に守ろうというのであれば大切だと思いますので指摘をしておきたいと思います。

大倉潔生活環境部長答弁資料の提出については今後とも配慮をしたいと思います。

2.(あやめ池下池埋め立て問題)あやめ池を埋め立てて駐車場にする計画に治水防災上の不安が増しています。奈良市と協議して、県ため池治水機能保全指針にしたがって守ってください

今井光子質問今、あやめ池の埋め立ての問題が論議になっておりますが、近鉄による、この埋め立てで住民の反対運動が広がり、5000名をこえるような署名がよせられています。中でも、住民の方々の心配には水害を心配する方々も多く、署名も地元だけではなくて、西大寺とか学園前とか周辺にもひろがっています。あやめ池を全部うめたてるのではなくて、4分の1を残して、その分を空にして貯水力を確保するので問題がないと見解をしめしてると聞いております。しかし、容積だけを確保しても表面積が減少しますので、詳しいことはわかりませんが、一時に降った雨というのはやはり、4分の1しか受けられないではないかと思うわけです。
 大和川の流域ため池治水機能保全対策指針によりますと、今ある水はまったく考慮されておらず、さらにふって上積みになった分だけ確保しなさいというのが、この指針の中身のようです。今、実際に水はため池にありますので、当然、地下水にもそうしたものは影響を与えていると思いますし、工事になりますと、水をぬいて工事をすることになりますが、水があるために地下水脈のバランスがとれていたものが、全部なくなれば、周辺の地盤変化などの心配も起こってくるのではないかと思います。
 この問題の許認可権は奈良市になりますけれども、大和川流域総合対策協議会の一員として県としても、奈良市とよく協議をしていただき、ため池を残していただきたいと思います。この点、ご意見をうかがいたいと思います。
 大和郡山市で、不要になりました浄化槽に雨水をためて治水にも、利水にも活用しようという試みが新聞報道されております。これは、国のあらたな補助事業に該当するということで、大変、よい試みではないかなと注目をしております。こうした取り組みは県としても、積極的に取り入れていただき、県内の市町村に広げていただきたいと思いますけれども、その点のご意見もうかがいます。

澁谷慎一河川課長答弁大和川の総合治水に関連してため池の改廃にともなう保水力の確保の質問です。開発にともなうため池の改廃は、国、県、関係市町村からなります総合治水協議会において策定しました大和川流域ため池治水機能保全対策指針により、流域への洪水流出増加を抑制するということにしております。ご指摘のあやめ池につきましては、奈良市内の開発許可にともなう審査は奈良市がおこなっているところであり、奈良市で適切に指導されているものと考えています。
 浄化槽の治水利用についてですが、総合治水という観点から流域で水をためるということが非常に重要であり、このため県では、さまざまな貯留の方法について、協議会の場で情報提供をしてきたところでござます。今般、新聞報道にありました件は地元から大和郡山市に提案があったということでございまして、今後、市とも情報交換し、協議会の場での活用もしながら、流域で水をためる方策について検討していきたいと考えております。

今井光子議員質問奈良市が確かに事務の取り扱いになっておりますけれども、流域の総合対策協議会の一員ということになっておりますので、ため池の保全という立場で、ぜひ県として奈良市と話をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。

3.住民から健康被害の訴えがでている桜井市中和営繕処分場。県の責任でボーリング調査、地下水高さ測定実施を

今井光子質問桜井市の中和営繕の処分場は非常に悪臭がひどくて、健康被害がでているということで、1万人もの署名が奈良県と桜井市に提出をされました。
 前回(7月初度厚生委員会)、ボーリング調査のことで質問しましたところ、県は水質の調査をしているから、また水質に問題がないから大丈夫だというので、今は考えていないという部長の答弁がございました。昨日の晩、地元の方が集まり、学習会をするということで、話を聞いておりました。改めてこれは大変な問題だなと認識をしたわけですけれども、去年の2月に地元の方々が、健康被害の聞き取り調査、50人の調査ですが、その報告書を桜井の保健所に提出しておりますが、そのまとめのことについてしっておられるのか、確認したいと思います。
 そのうちの14人は直接保健所に健康被害の相談にいっています。全員が何らかの症状に該当しております。鼻水がでるのが52%、頭痛が46%、のどの痛みが42%、せきやたんがでるが40%、湿疹やアトピーが38%、イライラ、落ち着かないが36%、夜眠れない34%、風をひきやすい28%、目が痛い26%。住民の方は長いことここに住んでいる人というのは、だんだんになれており、そんなに急激な症状はでておらず自覚が少ないようですが、桜井はいいところだということで引っ越してきた方が、引っ越してすぐに鼻血がでたとか、山にハイキングにいきましたら、その晩に原因不明の高熱がでて、喘息がおこったと、そして2、3日悪臭が続いたときにはとても家にはいることができず、知人の家に移ったら喘息がおさまったというようなことも報告されています。それが何人もの方が報告されておりました。
 健康とか、資産価値の低下、風評被害で、ほんとうに被害は甚大であるとつくづく感じました。もし、裁判にでもなれば許可をした、県の責任がとわれることになってきます。業者も水処理プラントと、扇風機、脱臭装置とかいろいろと努力をされてきているのも見てきましたが、本当に許可された4品目だけが、捨てられているということであれば、これほどの対策を講じる必要は、もとからないはずだと思います。

文書命令、改善命令、停止命令は過去にだしたことがあるのか

 平成10年の特別重点パトロールの報告を見ましたが、そのなかでも、紙くず、木屑、古タイヤ、プラスチック、繊維くずのようなもの、マットレスというようなものが記載をされております。パトロールで指導しても聞き入れられずに、1999年12月28日には、文書警告をしたと書かれております。改善命令とか、停止命令など、過去にどのような形でだしてきたのか、伺います。
 この処分場の地質は花崗岩が風化したまさ土ということです。県は、この土壌について、そのような認識をしていたのか、許可をおろすときに、この土壌は考慮されなかったのかどうかについても、伺うがいます。
 処分場の下には、あばら骨のように管を通して、貯水槽に汚水がすべて集中して、浄化をしているので問題はないというようなことですが、そうであれば、ぜひ貯水槽にメモリをつけて、雨が降ったときに、処分場の面積と雨量を比べましたら、ほんとうに貯水槽に集中されれば、その分の雨量は貯水槽にでてくると思います。一定、大気に行く分もありますので、全部が全部ではありませんが、そうでなければ、まさ土ですから、全部下にもれていってしまします。埋めてあるものが、過去に5品目以外のものがございますので、化学反応をこしまして、水などが非常に悪い状態で下流に流れていくというようなことが、おこっているというように思います。
 住民の方が、今まで調査をしてきているわけですが、そのなかでも伝導度調査をしますと、やはり悪い値がでていると報告をされています。これは、専門家の方に依頼をされている結果が報告されています。2001年の6月に報告がでています。調査したのは2000年の11月の調査です。
 このなかで、分析結果については、処分場排水の結果についてみると、有機物汚濁の指標であるCODが26mg/リットルとかなり高いということがわかると、また全窒素が39mg/リットルと高いと、明らかに安定型処分場に投棄できない有機物を含んだ廃棄物が埋められているのではないかと、考えられる。最大の問題は砒素が排水基準をこえて0.34mg/リットル検出されたことであるということで、問題があるという報告がでております。

住民はボーリングによる土中の調査をしてほしいと要望している

 住民がボーリング調査をしてほしいと、いったい中がどうなっているのか調べてほしいという、要望がでておりますけれども、まず、そうしたなかがどうなっているのか、そうした実態をつかんで、どういう手立てをとったらいいのか、次の対策を早急にとるべきだと思います。その点についても県のご意見をうかがいます。

大倉潔生活環境部長答弁中和営繕の件ですが、実は、現在第1次の処分場は平成2年にはじまり、11年の4月に終わっています。水の処理、悪臭、そうとう県といたしましても指導をしまして、改善をされていると思っております。
 法的には基準値以下でございます。そういうなかで、過去、廃棄物処理法が変遷をされ、現在安定5品目でございますが、平成8年まではシュレッダーダストが合法的にうめられ、あるいは11年の6月まではセットボード、あるいはブラウン管等がうめられることになっております。県としましても、事実を踏まえながら、廃掃法でBODの基準値が変わりました、(法にそくして)指導をいたしまして浄化装置等を設置をさせたわけでございます。 
 健康被害については、住民のみなさん方とは、合わせていただいております。保健所の方でどういうものがでているのかは、健康部局であり把握をしてませんが、健康被害についても、訴えておられるということは承知をいたしております。保健所、桜井市がいっしょになって、努力をしていただいております。
 協議をしながら検討してまいりたい。すぐに、処分場からの悪臭のためというのは、軽々に言えることではないと思っておりますので、そういう観点からすすめてまいりたいと思っております。土質について、当時どうであったか、把握をしておりません。わかるようでしたら、担当の課長から答弁をさせていただきます。伝導計の話もでました。伝導計が悪い、悪くないの外形を問うものでございますし、しかしながらご指摘は受け止めながら、対応して行きたいと思います。

田中善彦廃棄物対策課長答弁廃棄物処理法によりますと、地盤の浸透性について検査等を要しますのは管理型の処分場です。当時の廃棄物処理法では、安定型の処分場において地盤の問題は法律上は規定がございません。当時の書類を、今はもっておりませんが、再度確認したいと思います。

今井光子議員質問当時、安定型は土壌についての届け出は必要なかったということですが、非常に今、問題が大きく出ております。そして専門家の方の調査の結果でも水質のところに有害物質が確認されているという状況がございますので、やはり、住民の方々が要望しておりますボーリング調査をぜひしていただきたいと思います。
 先程言いました(土中の)水位の高さを調べるメーターを、ぜひ取り付けていただき、本当に、集水できて、全部浄化をされて「大丈夫です」ということなのか。やはり、漏れているということなのか、再度、化学的に立証していただきたいと思いますが、その点で再度、お答えをいただきたいと思います。

大倉潔生活環境部長答弁土壌の件については課長が述べました。確かに地下水は大事でございますので、たぶん記憶では平成12年くらいに廃掃法が改正になり、安定型処分場も含めて地下水検査のために井戸を掘りなさいということになりました。現在、すべての処分場で2カ所の地下水検査をやっております。そういう土壌に対応する手立てをもっております。
 地下水の高さの件ですが、よくわかりませんが、住民の皆さんにとってきちっとすることが妥当であるということでしたら業者を指導しなければなりませんので、その効果がどうなのか、する必要があるのかも含めて検討したいと思います。(了)

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