日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会 2003年6月議会文教委員会
田中美智子県議
2003年6月30日

1 御所東高校のクラブ活動上での事故の教訓

田中美智子議員質問  報第27号の事故の教訓をどのように引き出しておられるのかお聞きします。

矢和多忠一教育長答弁  常々からこういう事故があってはならないということで、部活動をはじめ、特に事故がおこりやすい競技等については、注意をし指導もしているところですが、一層、事故のないように努めてまいりたいと思っております。今回の事故は、高校1年生に入って7月に起こっている、中学生時代に柔道の練習をしておらなかった初心者でますが、3カ月ほどたっての事故でござます。十分、受け身等は練習をして練習試合に臨んだ、そういう状況でございますけれども、より一層、こういうことのないように努めていきたいと思っております。

田中美智子議員質問  そのクラブの時に先生がおられなかった、そのことも、教訓にしていかなければならないなと受け止めておられるとうかがいました。その辺は、どういうことでしょうか。

矢和多忠一教育長答弁  クラブ活動の担当をしておりました教諭が、特別な事情があり、その場にはおらなかったわけですけれども、すぐに駆けつけております。一応、練習試合でございますので、相手の学校の先生方もおられて、当然、きちっとした対応で練習試合が始まっております。両校の担当の教師がいることが基本ですが、特別な事情で、いかれなかったと聞いております。

2 県の高校再編年次改革。県民、父母や子どもたちの声をよく聞いたうえで実施されるべき。来年度から4つの統合を実施するのは、あまりにも拙速で乱暴です

田中美智子議員質問  高校再編の問題でいくつか質問します。基本的には、『県民の皆さんの質問におこたえします』というものを読ませていただいたうえでのことです。

2−1 コンセプト1と2は、各学校で具体的にはどのように位置づけられるのか。統合校で基本学級数を超すのはなぜか。

田中美智子議員質問  「基礎的な事柄を幅広く学ぶ高校」というところで、コンセプト1、コンセプト2とわけております。コンセプト1は「より高度な学問、研究や専門性の高い職業を将来の目標にすえて、基礎学力の徹底と学習の発展」。コンセプト2は「特色あるコースなどを設けて個性の伸長を図るとともに、将来の多様な進路に対応する高校」となっております。このコンセプト1とコンセプト2というのは、1つの学校のなかに位置づけられるものでしょうか。

矢和多忠一教育長答弁  1だけの学校ができてもよいと思っております。1、2とも含まれるような学校づくりというのも結構だと思っております。

田中美智子議員質問  例えば、来年は入試で郡山−城内、信貴ケ丘−上牧、畝傍−耳成、榛原−室生と統合しますね。例えば学級数などをみますと、郡山と城内では、統合して大規模な高校とすると書いてあります。「基本は8学級が望ましい」ということでいきますと、郡山高校は1学年10クラスあります、城内高校は今5クラスです。若干減ったとしても、来年ということでは、そんなに大幅には減らないと思いますが、15クラスです。どうなるんでしょうか。統合ですから、1クラスほど減るくらいで、このコンセプトをどのように考えておられるのか。
 畝傍と耳成、これは畝傍高校は1学年から3学年まで9、9、10というクラスになっていて、耳成は8、7、8となっていますから、耳成は当面、このままでもいけるような学級編制です。これ統合するということになりますと、結局は学校を倍ほどにすることはできないわけですし、どのように考えているのか、そのへんをうかがいます。

矢和多忠一教育長答弁  来年統合の4校につきましては、本年11月になりまして、募集人員確定をいたしましたら、各新しい学校で、それぞれ何クラス募集するか発表させていただくことになろうかと思いますが、現在のところ、施設設備の関係がござますので、最大限どこまで、募集をかけられるか検討しているところでございます。

田中美智子議員質問  そうしますと、例えば郡山と城内は同じ敷地内というということで、コンセプト1、2をいっしょにしても可能なのかと読み取れますが、全然分かりません。畝傍につきましては、今でもだいたい望ましいと言っているクラスの数をオーバーしています。そこに統合するということは、これは増築ということも視野にいれてもことでしょうか。

矢和多忠一教育長答弁  畝傍高校の増築というのは、今のところ考えておりません。

田中美智子議員質問  ということは、1つの高校は、この場所はなくなるということにとれる内容ですね。そのことを確認させていただきました。

2−2 3部制単位制高校の人間形成にかかる問題点も指摘されているが、どのような検討がされているのか

田中美智子議員質問  学びたいときに学べる高校ということで3部制高校、単位制高校につきましては、委員会で視察にいったときにもお話しがありましたが、学校行事とか、ホームルームの活動であるとか、特別活動などによる人間形成がすごく大事になってくるわけですけれども、そういった子どもたちの人間形成にかかわっての活動がなかなか用意できないということで、問題点も全国的には指摘されていると思いますが、その点はどのように検討されたのでしょうか。

矢和多忠一教育長答弁  (単位制3部制学校は)非常に全国的にも増えております。この学校を必要とする子どもたちのニーズが非常に高いと、そういう状況でございます。私自身、通信制過程にはじめ、赴任をしたこともあり、単位制をとっておりました。この単位制はすばらしい人間教育をすすめられる、そういう学校でもあると思っておりまして、ぜひ、すばらしい単位制3部制をつくりあげたいと思っております。

2−3 統合校でのクラブ活動など日常的活動はどのように保障されるのか

田中美智子議員質問  部活動では、「この統合の対象となった高校の部活動はどうなりますか」という問いに教育委員会は、統合などにともなう複数校合同チームの大会参加については、(文化活動では、全国総合文化祭の参加の場合は一定の問題点が起きるかもしれないけれども、)体育などのチームでは合同チームが可能と書いてあります。
 私は、大会は合同で参加するということが可能だとして、日常的な部活動の保障はどうなるのでしょうか。今では、先輩と後輩、年齢を超えて学び合い、教え合って、クラブ活動のなかで成長して行くということも、また子どもたちの大事な教育の営みがあるんです。ところが、統合校で在校生として残る方は、2年、3年、3年だけと残って行く。そうすると、そこのクラブ活動そのものが存立できるのかという心配の声を聞いているんです。そのほかに、先生の配置ということは難しいということになったときに、先程の、人材を地域から得て、支援をしていくということでした。
 ところが、今、地域のスポーツクラブは若い人達はほんとうに不足していて、職場の方がいそがしくって、私の地域でも、総合型地域スポーツクラブをめざそうかという動きもありますが、実際には指導者が不足している、働きざかりの人達は、遅くまで働いており、なかなかクラブ活動をしている時間に職場から帰っていない、いままではたいがい公務員の皆さんが地域活動などを頑張っていただきましたけれど、この頃は公務員のみなさんも行革でいそがしく、なかなか定時に帰ってくることができないし、若い人たちはどうかといえば、5人に1人がフリーターというようなことですから、不安定雇用ですから、定期的に指導にいけるというようなことが、とてもとてもというような実態なんです。そうなると専門家としてきちっと保障しないと、クラブはなりたたないというように思います。
 再来年、奈良市で言うと富雄高校と北大和高校が統合になる。例えば、富雄高校に残ったクラブが、学校だけではクラブ活動ができないということになったら、北大和高校といっしょにやるということになるんでしょうね。そしたら、その移動の交通費であるとか、移動中の事故といったことも指導できるかといったら、そうではないと思います。そのへんはちゃんと検討されているんでしょうか。私は、これを随分、きとっとしておかないと。学校が心配していることですから、どうなっていくんだろうかと。ただ試合ができるという、クラブ活動はそんなに単純なものではないと思いますので、その辺を聞かせていただきたいと思います。

矢和多忠一教育長答弁  高等学校の体育連盟でありますとか、野球連盟、文化連盟等、すでに柔軟な対応をおしていただいておりまして、さらに、困ったことがおこれば、具体的なことが事案として生じました場合には、そのつど、ケースに応じまして柔軟な対応をしていただけるように、話をしていきたいと思っています。ただ、個々に学校の規模がちいさくなっていくことによって、望ましい状態でなくなっていくということにたいしましては、それぞれ学校の実情でありますとか、部活動の内容、練習の方法等ケースは異なると思いますので、個々のケースに応じましては、これを高等学校のほうで、主体となって検討していただき、また、われわれも支援できるものにつきましては、支援をしていきたいと思います。

2−4 入試改革、学校格差の是正についての取り組みなしに、行ける学校から行きたい学校は実現できません。来年度統合実施の募集や入試内容についてはどのように検討し、どのように発表するのか

田中美智子議員質問  入学選抜のことですが、新たに検討委員会を設けて、十分審議のうえ決定されることになります。高校入試で新しい制度を実施する場合には、これまでそうであったように、それに対応できる時間的なゆとりをみて発表されます。受験する中学生に突然という印象や、不公平感を与えるようなことがあってはならないと考えていますと書いています。例えば、郡山高校と城内高校という場合、来年、受験しようと思う場合、例えば城内高校に言っていた子どもの兄弟が、自分も城内高校にと思う、今度は郡山といっしょになる、そこに行きたいと思ったら、いけるんでしょうか。そういう受験のシステムは今は、まったくコンセプト1なのか、コンセプト2なのかわからないということであったりすると、来年度にむけて、どのような入試になるんでしょうか。
 実際には、奈良県はこれまで、高校の数だけ格差があると言われてきました。格差の是正ということは大事なことですけれども、厳然と格差が存在していることは確かです。例えば、来年については、どのように解決、改善するのでしょうか。そして、入試の具体的なあり方についていつ、どのように発表されるのでしょうか。
 奈良県の場合は、97%も高校に行きます。公立高校は63.5%の枠内で、しかも40人学級の枠内でということですが、これでは「生ける学校から行きたい学校へ」ということですけど、生ける学校がなくなるという心配の声も聞いているんです。
 今まで、中学のときに、あまり勉強に取り組めずに、高校に行って頑張ろうと思っている生徒もいるわけです。そのときに、実際には、いままでの高校の状況から見ても、私学への助成も削られてきておりますので、私学では親の負担も増えて来て、子どもたちもそれで心を痛めているわけです。そうすると、公立高校にいけなかったら、私学にいかざるをえないわけです。63.5%だから。私学では財政的に無理となったら、結局、泣かないと行けないことになるわけです。
 私は、必ずしも私学を抜きにして100%公立高校だけでと思っているわけではないんです。だから私学と公立高校がよく相談をして、高校に行きたいと思っている生徒は全員、高校にいける、そういうことは検討されたんでしょうか。そういう方向が必要だと考えておられるでしょうか。この間、中学校との検討はどのようになさってきたのでしょうか。

矢和多忠一教育長答弁  入試につきましては、再編にかかわり、抜本的な入試改善というものが今後、考えないといけないと思っております。検討委員会を立ち上げて、再編にかかわっての入試改善というものを、さらに今、調査証は以前の調査証を使っておりますけれども、それを、絶対評価に基づいた形に考え直すという、そういう検討もしなければなりませんので、これらについて入試の検討委員会をもうけて改善を図っていきたいと思っておるところでございます。
 とりあえず、来年度の入試につきましては、募集要項説明会というのが例年10月におこなっております。そこにおきまして、詳細につきまして説明をさせていただきますが、田中議員、おっしゃったように間近にせまってきているということもございまして、新しく、清翔高校につきまして4月開校です。同時に統合4校ございます。そういう学校の入試につきましては、それよりも(10月よりも)少し前に、発表したいと思って、今、検討しているところでございます。

田中美智子議員質問  格差の問題でいくとコンセプト1、2ということでは、来年では、4つ統合するなかの2つは望ましい8クラスを大幅にオーバーするわけです。今、郡山高校も畝傍高校も望ましいクラスの数になっているんですから。結局、いきたいと思っていても、いけないのではないかと、いう心配の声があるんですが、それは、統合していくのだから、自分もそこにいけるんだなとならないと。統合したら、全体的に生徒さんが減るくらいの割合で減るのではなくて、1つ高校が減るくらい減る訳でしょう。そういう生徒さんの心配にはどのように答えていくんですか。

松井秀史高校企画調整室長答弁  先程教育長が説明をいたしました、コンセプト1だけで学校をつくっていこうとする、そういうことが当然ありうるでしょうし、1と2の両方とも使って学校づくりをすすめていこうとする場合も当然、ございます。具体的には、例えば現在、榛原高校で福祉課というのがございますけれども、これは再編計画のなかでもあきらかにされておりますように、特色のあるコースとして生徒達もよろこんで学習をしてくれていると、したがって、榛原高校と室生高校の統合校の場合には、福祉課が特色ある学科として位置づけられていくということでございます。各高校では、その話し合いをしていただくわけでございますが、現在まで、コンセプト1ということですすんできており、特別による学科というものを設けている学校はございません。これから、検討するなかで、新しい学科が生まれてくることは考えられることですけれども、来年の入試について、できるだけ早く、その内容を生徒達に知らせるということでは、現在まですすんできている方向性のなかで、対応していけるものと考えております。保護者のみなさんにも、そういった説明をさしていただいております。

田中美智子議員質問  校名はどうなりますかとの質問には、これから、考えて行くということですが、この高校名を残してほしいと、両方の関係者が相談した場合に、人数の多い方が多数になっていくことに決まっていますね。さきの説明では、両方の高校名での募集はなくなると、統合校名で募集するというように聞いています。だから、校名を1つ決めて行くにも、大変な状況になるのではないかということと、それから校名は、募集要項が10月にでるということですから、10月までに高校名を決めないといけないわけですね。

松井秀史高校企画調整室長答弁  日程的には、10月にそのことを決定して、お知らせすることは困難かと思っております。しかし、1月、2月。2月になると分割入試がございます。そのときには、新しい学校名で応募していただけるような、そういった形ですすめていきたいと思っております。

田中美智子議員質問  1月か2月には新しい学校名ということですが、では募集は、どのように募集するんでしょうか。

松井秀史高校企画調整室長答弁  それについては、統合校として募集するということです。郡山高校城内高校統合校としての募集枠ということです。来年度は4つのケースがございますが、10月の段階では、まだすべてA校B校統合校という形でお示しをせざるをえないと、名前につきましては。ただ、教育内容等につきましては、今、現在、すでに協議がすすめられておりますし、すすむ方向が再編計画の統合校選定の基準のときにも、生徒数の減少をどのようにして解消していくかということで、近隣の同質校を統合の対象としていくということもありましたし、教育内容がよくにているということもございまして、そういった部分については、十分に理解をしていただけると考えております。

2−5 卒業証明書、成績証明書は新しい学校が発行するのか

田中美智子議員質問  統合された高校の卒業生は卒業証明書、成績証明書については、新しくなった高校が発行してくれるのでしょうか。

松井秀史高校企画調整室長答弁  例えば平成16年度に統合するA校とB校が統合した場合、A校に入学してくる1年生は新しい学校になりますけれども、2年、3年はもともと現学校名で募集されて、そして入学しております。その生徒達は現学校名で卒業して行くということで、証明書の発行も当然、新しい高校では発行するけれども、卒業する学校は16年度からはじまる場合には、2年、3年については、もともと入学した学校名で卒業証明書ということになります。

2−6 次々と疑問点がでてくるなか、拙速にすすめるべきではありません。もっと父母、生徒の声を聞いて、県民的議論のなかでこそ

田中美智子議員質問  皆さんとお話しをさせていただきますと、次から次から疑問点がだされているんです。そういうなかで、来年度から性急にすすめるというのは、やはり無理があるんではないか。皆さんの不安を払拭できないのではないか。もっとじっくりと、みなさんの声に答えながら、よい方向に提起していく必要があるんではないかと言うことを言っておきます。

矢和多忠一教育長答弁  県内の中学校にたいしましては、再編計画の周知について6月20日に、中学校長会で説明をいたしております。きちっとした報告の冊子でありますとか、概要のパンフレットの印刷ができておりませんので、7月にはいったらできるとなっておりますので、それができあがり次第、中学校の進路指導の担当者を集めて、詳細な説明会を開催したいと思います。今、田中議員からご心配をいただいている点につきまして、そういう説明会におきましても異議がでないように、きちっと説明をしてまいりたいと思っているところでございます。

田中美智子議員質問  異議がでないようにといっても、不安の声やら納得行かないという声がでた場合、ほんとうにいけるようにしなかったら、ただでさえ受験を前にして子どもも親も、先生たちもたんへんなんですから、ゆとりをもっていかないと、これはやはり拙速だと思いますので、これはこのまますすめるべきではないと、もっと皆さんの意見を聞いてていねいにすべきだと申しあげておきます。(了)

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