日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会 2003年9月議会国際文化観光学研対策特別委員会
今井光子県議
2003年9月16日

1 平城宮跡内に鉄道新駅を建設する構想について、県としてどうのような認識なのか

田中美智子議員質問  今年に入って平城宮跡の木簡が、木簡としては初めて国の重要文化財に指定されるといううれしいことがありました。改めて、木簡の重要性を認識したところです。平城宮跡には、まだたくさん木簡が眠っているし、その意義も深く認識をしたところです。歴史的学術的な意義がどのように深まったかという点で、その意義について確認をしたいと思いますので、説明をいただきたいと思います。
 平城宮跡内に、近鉄の新駅をつくるという話が出ていまして、企画部長は委員会で、いま検討しているということを述べたという新聞記事を読ませていただきました。どういう検討をされているのでしょうか。検討にいたった、事の次第を順をおってご説明をいただきたいと思います。文化庁も、私たちもこのあいだ、お話しをしましたが、まったく聞いていないと言っておられますし、近鉄も新聞報道ではとまどっているということです。そういった関係機関も知らないなかで、こういったことは検討が開始されるものなのかについては、きわめて疑問です。その点、ご説明いただきたいと思います。

谷川正嗣企画部長  私は、検討するとうことは一言も申しておりません。事業計画を策定していくなかで、交通対策についての鉄道道路を含め、総合的な交通体系を協議しながらすすめているところであるという答弁をさせていただいた次第です。交通体系についてはまだ具体的に検討していないということも答弁させていただきました。2010年記念事業全体ではたくさんの予定をされております。詳しく申しますと、自家用車などの受け入れ施設、バスアンドライド方式とか、自転車による、さらに公共交通機関の利用促進方策等、鉄道、道路を含めて総合的な交通体系を現在、検討していることころでございまして、新駅設置について具体的に検討しているわけではございません。

宮谷文化財保存課長  昭和35年に平城宮跡で最初に出土した1号木簡を含む、平城宮跡財前式推定地出土木簡といわれる木簡39点、それが5月29日に木簡としてはわが国で初めて古文書として重要文化財に指定されました。財前式というのは大極殿の北西にあり、朝廷の宴会の食事を調達し、調理をした場所で、そこから出土した木簡です。その一部には天平宝治6年、762年の年号が記載されており、続日本紀や正倉院文書など奈良時代の歴史をうらづけるうえで欠くことのできない貴重な資料だと認識しております。

田中美智子議員質問  地下に眠る、本当に生きた歴史資料として、木簡が大事に保存されて活用されていくことを強く願っているところです。この木簡が眠る平城宮跡、そのまわりの平城京跡を通るということが想定される京奈和自動車道の建設の問題がルート案が示されたり、今検討中ですけれども、今日は、この場所では質問は繰り返しませんけれども、平城宮跡の木簡、これは地下水によって守られてきたといわれております。2月16日に開かれた大和北ルートのシンポジウムにも参加して、いろいろな話を聞いたのですけれども、大西・地下水検討委員会委員長が平城宮跡内のボーリング調査は調査自身、しているところが少ないのでそれに基づいてシュミレーションをしているので、地下水の動きについてはわからないと発言されておりますので、分からないのに、ここに(道を)通して、木簡をだいなしにするというようなことが決してないように、文化財保護行政をしっかり強めていただきたいと要望しておきたいと思います。
 平城宮跡の新駅の問題ですが、検討はしていないということですが、検討をしていこうとお考えなのでしょうか。これにつきましては、公明党との知事選挙にむけての政策協定だというように報道されていますけれども、やはり、世界遺産をあつかうということにつきましては、構想というようなことでも、知事が発表するということになれば波紋を広げます。とんでもないという声をたくさん聞いています。撤回すべきだという声も聞いておりますし、わたしたちも、そのように思っているところですが、検討をするつもりなのでしょうか。

藤井企画部次長  現段階では、交通総合体系を考えるということで、これは鉄道に限らず、十分、総合的に考えるということです。

田中美智子議員質問  今日、うかがったところでは、どうやら知事がかってに、検討もせずに、個人としておやりになったことだと理解させていただいてよろしいようですね。

藤井企画部次長  いずれにしても、具体的な、事業計画のなかで、規模ですとか、そういうものがからみますので、その段階で具体的に、そういうものを検討して行く必要があると考えているところでございます。

谷川正嗣企画部長  知事として、政治家として、(公明)党との政策(協定)のなかで、そういうお話しがあったということは私も伺っております。政党会派からいろいろなご提言もあるわけでございまして、そういう意味では、必要なご提言をいただいているものと私は考えておりますけれども、いま、事業計画をつくっている最中でございます。事業計画のなかで、総合的な交通体系を検討していくということにつきるかと思います。

田中美智子議員質問  奈良の文化行政につきましては、開発が先行したり、せっかくの奈良のよさがこわされたりしていく、ことについて、世界遺産が壊されたりしていることについて、またそういう計画があるということについて、いろいろな国内外から心痛めているという声を聞きますので、ぜひとも奈良の世界遺産都市としても、その行政をあずかるものとしての認識をおもちいただいて、みなさんの期待に応えられる行政をすすめていただきたいということを申し上げておきます。

2 オオヤマト古墳を県道建設から守るために

田中美智子議員質問  大和(おおやまと)古墳群の一部でありますノムギ古墳が、最近の県道バイパスの開発にともなう調査で、ノムギ古墳の周壕の地から大量の土器が検出されたと発表されております。そのことによって、また最近の調査でどのようなことがわかったのか、教えていただきたいと思います。この古墳については、これまで、近隣の古墳の間を県道のバイパスが通るということで、これでは古墳群が傷んでしまうということで、文化学術研究団体などから、古墳については、史跡指定を前提に保存措置をとられたいと(要望されているところです)。この計画については、始めは見直しといっておられましたが、今ではもう中止をと求めておられます。このことにつきましては、この間、質問をしてきたところですが、保存対策については、どのようにされていくのか、これからの方針について、伺います。

宮谷文化財保存課長  天理環状線建設にともなう事前発掘調査として今年4月から、大和古墳群に位置するヒエヅカ古墳とノムギ古墳との間を発掘しております。ノムギ古墳の周濠、幅約10メートルでございますが、その中から、ノムギ古墳が前方後方墳であることが判明いたしております。出土した土器の形式からは、ノムギ古墳の築造が3世紀後半にさかのぼる可能性も考えることが判明しております。しかし、平成8年に、農道発掘調査にかかわってノムギ古墳を発掘したときには、4世紀中頃の円筒埴輪がでており、同時期の確定にはいたっておりません。
 天理環状線については現在、発掘調査を継続中であり、来年度上半期を目途にヒエヅカ古墳の西側農道部分など残る部分の発掘調査を終了する予定でございます。保存の方法ですが、天理環状線では3つのお子分が影響をうけますので、ノムギ、ヒエヅカの南側にございますマバカ古墳において、墳丘本体の裾部を保護するための保存の設計について道路建設課と協議を実施中でございます。今後は、ノムギ古墳の調査が完全におわっておりませんので、調査の終了をまち、地下保存を含めて遺構の保存、ならびに歴史的景観にたいする配慮について関係部局と協議をしてまいります。

田中美智子議員  文化財を担当しておられる皆さんの、本当に古代にロマンをはせる、古墳の年代も、いまの段階で確定できないと、おっしゃったので、これからも、まわりの調査などを含めまして分かってくるものと思い、この遺跡の重要性はますます増したと思いますので、道路建設ということが無謀に推進されるということがないように、これもしっかりした役割を果たしていただきたいということを求めておきたいと思います。

3 学研高山第2工区の建設は中止すべき

田中美智子議員質問  最近、都市基盤整備公団が示した関西学術研究都市、木津北、木津東の両地区に計画していた大規模開発と研究施設整備事業、これは中止すると。木津中央地区の区画整備事業は見直すという方針がしめされたわけですが、県は、このことについて、どのような見解をおもちでしょうか。伺います。
 次に、公団は高山第二工区の開発についても、その規模を当面半分にすると言っております。公団は県や市、3者の合意がなければ事業はすすめられないと言っております。今、事業の(見直しの)協議も県は、具体的に入る段階ではないと、先程、(他の委員の質問に)答弁されました。わたくしたちは、これまでも、高山第2工区の問題では、住宅事情から言っても近隣を調べてみても、3割程度しか張り付いていない、土地はいっぱい空いていると。だいたい関西学研都市計画は民間デベロッパがもっている土地、この開発をおしすすめようとするもで、関西学術文化都市と銘うっているけれども、実際には、そこにあるのではないかということを指摘してきておりますので、今回の中止や見直しの方針については、当然だと思っております。ところが、県は、これまで、わたくしどもが問題を指摘し、国家プロジェクトと言いながら、国は、まったく責任をもたずに、あちこちで事業が破綻していることが全国的に明らかになっているわけですから、それなのに、一路すすめていって、地元にも大きな負担を負わせることになって、そして環境も壊す、こういうことをすすめるべきではないと、科学的に考えていけば、見直し中止という結論が出てくるはずだと、これから少子化にもなっていくわけですし、経済じょうせいも悪いです。ですから、奈良の自治体(県、市)の負担が、これから増えて、後々に負わせるやり方、見通しもないやり方は中止すべきだと求めてきたところですけれども、現時点でも、推進の方向は変わらないということですが、その根拠を示していただきたいと思います。なぜなのか、その理由をしめしていただきたいと思います。
 この事業を、このまま実施した場合、直接補助方式ですすめた場合、また、間接補助ですすめた場合、いずれの場合も、県がすすめる事業はどの事業になるのか、その事業に県の負担はどれだけの負担が見込まれるのか、説明をいただきたいと思います。
 住民の皆さんが、住民の意志を明確にして決めて行くという住民投票条例をめざして運動をすすめておられますが、住民の意志が開発ノーだと出た場合に、県はどうされますか。伺いたいと思います。

稲山一八学研協力課長  木津地区の事業が中止されたことにたいしてどのように思うかということですが、事業中止になった公団の地区は木津北地区、木津東地区でございます。都市公団から隣接する木津北と木津東と木津中央地区、木津南地区、これに供給予定の宅地が相当量あるということ、また2つのすすめる地区と比べて、中止する地区は交通条件が非常に厳しいということで、平成15年の公団の第2回事業評価監視委員会にはかられ、中止となったと聞いております。
 なお、高山2工区については、公団からは事業化の方向で調整中であると聞いております。この高山地区につきましては、すでに1工区において立地がすすんでおります奈良先端科学技術大学院大学等の文化学術研究施設等を含めて、また隣接する学研都市の中心的クラスターであります精華町西木津地区と有機的連携が図られる地域であると。また国道163や京阪奈新線の整備もすすめられ、まさに学研都市の理念にそった国家的プロジェクトとして整備がすすめられてきたところでございます。このため2工区の整備につきましては、県におきまして、生駒市につきましても重要な事業であると認識しており、現在、事業を推進する方向で、関係者間で話し合いをおこなっているところでございます。
 県は、この2工区は土地区画整理事業で推進されるわけですが、この土地区画整理事業にたいしまして補助をだすということになるかと思います。
 高山2工区をすすめる根拠ですが、これは、学研都市建設促進法という基本的な法律が制定され、国においては基本方針を定められております。県におきましても、建設計画を定め、今日にいたっております。そういう形で、そういうものを根拠としてすすめているとことろでございます。
 反対条例も、われわれ新聞等をつうじて知っているところでございます。県としては、生駒市も同じでございますが、高山2工区、このプロジェクトを推進する立場で今日までやってきたところでございます。今後とも、生駒市、公団とも連携を密にしながら、反対条例の動きは注視していく必要があるというようには考えております。

田中美智子議員質問  いろいろ問題点があるということを指摘して中止を求め、見直しを求めても「いやいや、ポテンシャルが高まってと」いうようなことも、以前、学研課長から伺いました。それでは、まったく説明にならないわけです。先程、説明いただいたことも、県にも生駒市にも重要な事業なのだと、法律が制定されて計画が定められて今日にいたっていると、そんなことはだれでも知っております。けれども、計画が頓挫している、そこで、結果的には住民負担が強いられ、環境が壊されただけというようなことがあちこちでおきているので、これは見直すべきだと、中止すべきだと言っているんですね。県民や住民のためにこれが必要だという根拠を示してください。どの県民に、どの暮らしにとって、生駒市の皆さんの何にとって、計画を続行することが必要と考えているのか、お示しいただきたいと思います。

稲山一八学研協力課長  県民にとってなぜ必要なのか、高山2工区は整備をいたしますと、精華西地区と高山地区、これ一体として整備できます。また、京阪奈新線等の整備もございます。国道163もございます。その意味で、高山2工区を整備してまいりますと、生駒市の大阪からきた際の玄関口として、そういう意味で、過去、何度もポテンシャルがたかまると申し上げてきたわけですけれども、まさに、生駒市、学研都市の整備はどちらかというと京都中心にすすんでおりますが、2工区を整備することによって、道路網が整備される、また京阪奈新線の整備がおこなわれるということで、われわれは、高山地区が学研の大阪の中心部からみても、玄関口となって整備されて行くということに必要性があると考えているところでございます。この点では、生駒市も同じであり、また生駒市では特に北部地域の開発がこれによって、すすむということがあると考えております。

田中美智子議員質問  住民の皆さんが直接、賛否をとうという住民の自治を生かして、取り組み中だとうかがっております。ぜひ、住民自治の力でこの問題を解決して行くという、その行動を成功させていただきたい、そのことを私からもエールを送りたいと思います。

4 京阪奈新線の計画も見直しが求められている

田中美智子議員質問  学研開発事業の今の見直しなどが続いているなかで、京阪奈新線の事業についても、輸送需要や近鉄奈良線の混雑率の緩和などについての見込みなどについては、見直しが必要になっていると思うのですが、今の工事の進捗状況、見直しはおこなっているのか、おこなっていくのか、うかがいたいと思います。
 奈良生駒高速鉄道と近鉄が交わしている覚書にうたわれている、双方の協議の内容についてご説明いただきたいのと、その協議、例えば、鉄道施設の使用料、その他の使用条件などの協議、とわたくしは認識しておりますが、それは、どういう協議状況になっているのか、伺いたいと思います。

勝山企画部次長  現時点での需要予測につきましては、京阪奈新線の運行事業者であります近鉄におきまして、免許取得当時からの状況の変化を背景に、現在、鋭意、作業をおこなっている最中であるということを、私ども、承知しているところでございます。
 覚書に関してですが、これは、いわゆる上下分離方式を確認したものでございます。上下分離方式を念のため申し上げますと、これは上下の下、つまり鉄道を建設する事業者にたいしまして、上、鉄道を運行する事業者が使用料を支払うという形で建設費用にかかる借入金を償還していかなければならないという仕組みであり、このことを確認いたしまして、今後、開業を控えて、線路使用料、運賃料金にかかる鉄道事業法の手続きにそった形で、これが定められるというものでございます。

5 平城撰都1300年記念事業について

田中美智子議員質問  1300年記念事業ですが、この事業については、これまでマスタープランがつくられ、それに基づいて事業計画がつくられていると伺っています。今年度中につくるという予算がつくられているわけですが、その事業計画が、そのようにうめられているのか、ということ。それから、事業計画は案として示されるべきだと思うのですが、それはいつ、示されるのでしょうか。県民など住民の意志は、どのように反映するおつもりでしょうか。その保障はどのように考えていらっしゃるでしょうか。
 この事業計画につきましては、これまで、事業費について、どのように県は負担するのか、いつ示すのかと求めて(質問)きましたが、事業費については、事業計画を示す段階で示されると思うと、これまで県からは答弁をいただいております。なぜ、そのようなことを聞くかというと、いろいろ幻想を示して夢を膨らませる、それはそれとして、必ず事業費がくっついてくるわけです。今、皆さん、暮らしが大変でなんとか暮らしに福祉や教育に予算をまわしてほしいというときに、けずられっぱなしというときに、1300年記念事業にそれだけのお金をつかうのかというのは、わたしたちはチェックする責任があると思って質問してきたわけだけれども、これまで示されなかったわけです。これはいつ、示されるのでしょうか。

一柳〇〇1300年記念事業室長  現在、昨年5月にマスタープランを策定しまして、昨年度と15年度の2カ年をかけて事業計画策定に現在取り組んでいるところでございます。個別事業の実現化にむけた調査につきましては、学識経験者、専門家等に意見を幅広く聴取しながら、策定をしているところでございます。あわせまして、2010年委員会の個別ヒアリングとか、専門委員会を開催いたしまして事業計画の案の策定をすすめているところでございます。今後、事業計画の素案を2010年委員会で、策定いただき、さらに県民の方々、また県議会の先生の方々から意見を伺いまして、それを集約しながら平成15年度末を目途に策定していく所存でございます。 事業費を含む事業規模をいつの時点で報告するのかという点ですが、事業費を含む事業規模等につきましては事業計画のなかで検討をすすめていくように考えております。事業規模には記念事業の開催期間、場所、形態、予想入場者数、事業費等があると思いますが、事業費につきましては、本事業は多様な事業主体の参画というものを想定しておりますので、どこまで、事業もどれほど具体化できるかのより違うと思いますので、現在、これからの課題と考えております。(了)

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