日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会 2004年6月国際文化観光・学研推進対策特別委員会
田中美智子県議
2004年6月7日
目次
  1. 春日山世界遺産バッファゾーンでの緑化事業の失敗報道について
  2. 平城宮、京跡の保存と活用について
  3. 1300年記念事業の事業計画、実施計画、財政計画はいつつくられるのか
    また決定権はどこにあるのか
  4. 平城宮跡への近鉄新駅設置構想は、微塵も残こるような話ではなく、撤回しかありません
  5. オオヤマト古墳群では日本最古級の古墳である可能性が広がる研究成果があります。国史跡指定をもっとひろげる働きかけを。県道バイパス建設計画はさらなる変更を

1 春日山世界遺産バッファゾーンでの緑化事業の失敗報道について

田中美智子議員質問春日山原始林のバッファゾーンのところで、県が岩井川ダムの関連工事をすすめてきた問題で、道路の付け替えのために緑地を切り崩したということがあり、その切り崩した所を緑化するということで、植物の種を蒔いたけれども、実際には失敗して、約3ヘクタールがススキの群棲地になっていたという記事がのっていた朝日新聞6月1日付を見ました。ここは、世界遺産春日山原始林のバッファゾーンということであり、私たちもこの場所に岩井川ダムを建設するということにつきましては、付け替え道路ということであっても問題だということは指摘をしてきたところです。
 この問題を県はどうとらえていて、どう対応策を講じようとしているのか。お伺いしたいと思います。種をまくのに2億2000万円かけたということですけれども、その緑化事業に失敗したというように書かれておりますが、ご説明いただきたいと思います。

森脇完一土木部次長答弁岩井川ダムの緑化計画につきまして、新聞等にのっておりましたが、第1段階の緑化計画の種子の吹き付けをやっている段階でございます。その段階で、多種類の種を入れて吹き付けをして、今、ちょうど出かかったところいう現況でございます。
 鹿害によりまして、種子の発芽したものが食べられたということでございます。しかしながら、現段階では、第1次的なものであり、これについても委員会等をもうけまして、次の段階ということをやっていくことを予定しております。現在でも、鹿の害にどのように対処したらいいかということで、一部、発芽した木のまわりに柵を設ける等のこともやっております。もう少し長い目でみていただければいいのではないのかなと思っておるところでございます。

松村元弘風致保全課長答弁風致保全課としましては、現在、工事中の段階であると認識しております。現在、古都保存法の所管は奈良市に移っておりますけれども、春日山原始林の関係の緑化工事の完了をはかれるよう努めてまいりたいと思っております。

2 平城宮、京跡の保存と活用について

 大和北道路は計画決定がなされていない段階で、県が環境影響評価(環境アセスメント)を実施することは拙速。復元された大極殿正殿を野外劇場として「活用」するのは平城宮跡保存整備基本構想に矛盾し、反対です

(1)有識者委員会の推奨案提案は都市計画決定との関係ではどの段階なのか

田中美智子議員質問京奈和自動車道大和北道路が平城宮跡の直下はさけるということではございますけれども、有識者委員会の推奨案によりますと、その近くをトンネルを5キロほど掘って、12キロ4000億円くらいかけて作っていくということが推奨案としてもっとも有力だということで提案されました。今、都市計画決定ということから見て、どの段階にいるのか、どの認識なのか教えていただきたいと思います。国は、まだ事業計画案を国として決めているわけではないとうかがっておりますが、県もそう認識をしているでしょうか。まず、その認識についてただしておきたいと思います。

(2)県の平城宮跡の保存と活用の計画は、文化庁「平城宮跡保存整備基本構想」の3つの整備方針と矛盾しています

田中美智子議員質問2つめは、平城宮跡の保存と活用についてでございます。この、平城宮跡の整備につきましては、1977年から8年にかけて、特別史跡平城宮跡保存整備基本構想というものを文化庁がまとめて、史跡博物館としてのまとまりのもとに、3つの機能を推進する場所として長期的な見通しのもとで、これまで整備、活用をすすめてきたところでございます。その3つの点について、今、矛盾するような動きになっていないかということでただしたいと思います。

  1.  1つは平城宮跡をはじめとする同種の遺跡に関する調査研究の向上のための拠点的な場にするということです。
     今、京奈和自動車道大和北道路は推奨案のように、もし、事業決定されて通っていくというようなことになると、地下水の変動などによって、あるいは枯渇によって、中に眠っている木簡が消滅する恐れがあるということが繰り返し、研究者からでておりまして、それで、この有識者委員会の推奨案については撤回してほしいという要望については、繰り返しあげられていると思います。私たちも、そのことを求めてきたところでございます。
     平城宮跡は、発掘が約3割ということですので、このことで言えば、調査研究の向上ということでは、これから役割を担っていかなければならないということですから、有識者委員会、文化財検討委員会、地下水検討委員会のだされた提言とか推奨案を土台にして、これからよく文化財に与える影響がないように検討していくのだという段階だと聞いておりますので、改めて、そこを確認したいと思います。
  2.  2つめに、発掘調査や関連研究の成果に基づき、遺跡の維持整備、遺構の保護、修復、復元などをおこなうとともに、遺跡及び、遺跡からの出土品などを公開展示する施設を設けるなど、広く国民各層を対象に古代都城文化を体験的に理解できる場とするということです。
     これに関係して、平城遷都1300年記念事業にかかわって、大極殿正殿につきましては、それが復元されたら、格調の高い儀式をおこなうという野外劇場としても活用すると。それは1300年の記念事業だけではなくて、活用については恒例のものにしていきたいと書かれておりますが、それについては、この構想と矛盾するのではないか。その中には、静かに、古代に思いをはせるような場所として整備したいというようなことがありますので、野外劇場という内容が、静かに思いをはせる、国民的な遺跡ということで皆さんがそれぞれの思いをもって平城宮跡を訪れる、その時に、行事が矛盾しないかということについては、文化庁とどのように話し合いをもっておられるのか。現時点での到達点をお聞きしたいと思います。
  3.  3つ目に、遺跡の保存整備、遺構、遺物の保護、修復、復元などに関する技術開発とその実践的な応用の場とするということに関してですが、今、大極殿の復元工事ということで、準備がされているわけですが、工期は2010年までの9年間とすると。2010年までに立てるというようなことを、県のホームページなどを見ても、書いてあります。ところが、文化財研究所の関係者の皆さんとか、工事を実際に担当しておられる方のご案内をいただきまして、現場をみせていただきましたら、それはそれはすばらしい大きな木が、何本も並べてありました。
     私自身も木材のことはよく知らないのですが、専門家の意見を聞きますと、あそこで使われようとしている直系70センチの木ですと自然乾燥するには10年はかかるということです。その点では9年の工期でということでは、自然乾燥して含有率20%をいかにするということが言われているところから見たら、どうしても2010年までにということで押して行くと無理があると思います。工事の安全性とか耐久性とかを考えると、これは拙速に、2010年までにどうしてもというようなことで求めるというようなことがないように考えていっていただかないといけないのではないかと思います。
     その点では、どうしても2010年までにということに固執する考えは、改めていただく必要があることについて、伺います。

畠中秀人道路建設課長答弁国でも大和北道路の計画につきましては大和北道路有識者委員会の提言を尊重して検討をすすめるというふうに言っていただいているということで、県としても、そのように認識しておるところでございます。
 県としては、非常に重要な路線であって、文化財の保存と調和のとれた計画を具体化していただくということで、認識をしてございます。

影山清1300年推進室長答弁文化庁は昭和53年に策定しました特別史跡平城保存整備構想では平城宮跡をひろく国民各層を対象に古代都城文化を体験的に理解できる場として、整備活用することをかかげております。この方針を基本としながら文化庁や奈良文化財研究所の方々にも参画いただいている奈良の会や2010年委員会で、平城宮跡を歴史体感の場として復元建物や空間を活用した文化的な諸活動の拠点として形成発展を図る検討がなされてきたところでございます。
 この1つの提案として、大極殿院を活用した野外劇をマスタープランを事業例として提案され、今回、事業計画のなかでも検討がされているところでございます。
 平城宮跡の大極殿正殿復元工事につきましては、現在、文化庁におきまして2010年までの完成を目途にすすめられており、主要構造材の確保と、工事の工程につきましても順調にすすんでいると聞いております。さる2月29日には、立柱式もとりおこなわれたということでございます。

田中美智子議員質問大和北道路は、今、都市計画決定にいたる段階で、今はどの段階なのかということを示していただきたいと思います。環境影響評価との関係でも、今はどこなのか。
 それから、先程、有識者委員会の推奨案を尊重して検討していくとの答えですから、まだ検討段階だというふうに思っております。決まっていない段階だと思います。

畠中秀人道路建設課長答弁大和北道路の現在の段階は、都市計画決定にむけた手続きである環境影響評価、いわゆる環境アセスメント、こちらの手続きに入ったところでございます。具体的に申し上げますと都市計画審議会のもとに、環境影響評価の部会を設置をいたしまして、そちらにおける議論がはじまったところという段階でございます。

田中美智子議員質問具体的に環境影響評価の作業に入った、手続きに入ったというご説明でしたけれども、この環境影響評価法の目的というところで「事業者が大規模な事業を実施するにあたり」と書いてありますが、(大和北道路は)実施すると決めていないと聞いています。
 国は国連のユネスコにたいして2月1日に報告文書を出しておりますが、「実施しない案も含めて今、検討しているところだ」という内容の報告です。それ(先程の答弁)はもう実施すると決めたというふうに判断していらっしゃるということですか。

畠中秀人道路建設課長答弁国におきましては、大和北道路有識者委員会の提言を尊重して検討をすすめていただいていると、県としては認識してございます。2月3日に都市計画審議会が開催されましたが、その場において国から環境影響評価の手続きをすすめてほしいという依頼がございました。この依頼をうけて環境影響評価の手続きを進めているところでございます。

田中美智子議員質問検討をしているということと、事業計画を国が決めたのとでは違います。やるということを、しかも構造的にも、このルートでこういうようにいくと、国がまだ決めていないですね。有識者委員会の推奨案がでたけれども、国が基本計画を決めていないのにすすんでいくというシステムになっているのでしょうか。そこだけ確認します。

畠中秀人道路建設課長答弁都市計画審議会におきまして、国から手続きをすすめてほしいと依頼がありましたので、それをうけて県としてはやっておるわけでございます。

田中美智子議員質問この間、私たち国に行きまして、また5月20日に共産党の吉川春子参議院議員が質問をしております。その時に「まだ決めた訳ではないですね」ということについては、「議員おっしゃるとおりです」と答弁しておりますので、その点では矛盾があります。基本計画もたてていないのに、手続きに入って、作業をしていくということは拙速ではないのかと。
 まだ、文化財にたいする悪影響についてもずんぶん懸念されているところが払拭されていないわけですから、実際には既成事実だけはつくっていくというようなことは決してないように求めておきます。

3 1300年記念事業の事業計画、実施計画、財政計画はいつつくられるのか
また決定権はどこにあるのか

田中美智子議員質問平城遷都1300年記念事業に関係して、これから事業計画をつくっていう段階に入っていくと伺っております。事業計画はいつつくられるのでしょうか。それから実施計画、財政計画はいつぐらいになるのか、どれくらいの道順になるのか。それを決める場合の決定権はどこが、だれがもつのか伺います。決定権をもつ根拠についてもご説明をいただきたいと思います。

影山清1300年準備室長答弁行政、経済界、関係機関の代表者や全国的に活躍されている有識者、文化人等から構成されます2010年委員会で検討されているところでございます。現在、事業計画を策定にむけて検討していただいているところでございますが、この計画案がおよそ、まとまってまいりまして、6月9日に2010年委員会の第5回総会を開催していただき、そこでご審議、決定となりましたら、公表していくということになる予定でございます。現在、策定中の事業計画におきましては個々の具体的な事業の展開例をはじめ、記念行事の開催についての基本的な考え方について検討されているところでございますが、質問の財政計画につきましては、この記念事業が多様な主体の参画や連携、協力によって構成されるべきと考えているところから、今後、実施にむけた推進を図っていくなかで、検討していくことになるということでございます。

田中美智子議員質問2010年委員会のことですが、平城遷都1300年にむけて、事業計画も6月9日の総会で決定すると、それから実施計画については、先程お話しがございませんんでしたが、実施計画もそうでしょう。多様な主体が参画、構成しているのだから、そういったところで検討していってもらうというけれども、決定権はどこにあるのかということについて、伺いたいんです。つまり、責任をもって計画をしていくということがありますので。
 たとえば、今回でも事業計画は2010年委員会で決定して、県民はそこに参画できないわけですね。議会が決めるということではなくて、どこかで県が指名した人なども含めて2010年委員会などをつくって、県はすばらしい人たちだといっていますが、そのことについての評価はともかくといたしましても、決定権をもつ根拠というのは、どこによることができるのか。この点について再度、お聞きしておきたいと思います。

一柳茂企画部次長答弁2010年委員会の6月9日の総会でございますけれども、ここでは2010年の1300年記念事業のあるべく姿、この事業内容について提案があるということでございます。その中で県民等の意見等が反映されているかということですが、こういう点につきましては、こういう視点が非常に大事ということにつきましてはわれわれも考えており、すでにリーフレットの配布とか、ホームページの開設、ともにアンケート等も実施して、さらには県政出前トーク等の機会をつうじて広く県民の皆様方にご意見をうかがったということでございまして、できるだけ、これからも広い面の意見も参考にしながら、次なる計画の策定にむかっていきたいと思っております。ただ、この提案をいただいて県としてどういう動きをするかということ、その決定機関について説明もうしあげますと、記念事業の運営主体につきましては、この提案をうけまして、国、県、市町村、経済団体、個人など多様な主体の参画、協力を得られるように働きかけをしまして、新たな実行組織の設立についてできるだけ早期に関係者と協議をしてまいりたい。そこで決定されるものと思われます。

田中美智子議員質問1300年記念事業の実施計画、財政計画、この決定権はどこがもっているのか、それぞれのところが決定権をもっているなどというのでは、まとまりとしての責任がもてませんし、どういう根拠で決定権をもつのか。どこが。それぞれが決定権をもつといえば、それぞれの責任だということになるだけで、事務局をしている奈良県が、結局財政的な負担を多くかかえなくてはならないとか、文化財に悪影響を及ぼすについてもうけなくてはならないということになるのでしょうか。

一柳茂企画部次長答弁記念事業にはハード整備と祭典がございます。祭典につきましては2010年におこなわれる記念行事につきましては、これから、先程いいました県はじめ市町村、経済団体、個人等をまじえた新しい実行組織を考えており、そこが決定権をもつということでございます。許認可等必要であれば、そこから申請をだしていくということになるかと思います。

田中美智子議員質問やはり、そういう点でいうと県民不在ということはいなめないと思いますので、私たちは、こういうやり方は無責任というように思いますので、その点では、こういうやり方というのは改めていただけなければならないと。ほんとうに奈良のよさを生かして、県民あげてとりくむということについては賛成ですけれども、県民と離れたところで、決定権はだれがにぎるのかもわからない、財政的にもわかならないというところですすんでいくというのは、きわめて問題があるということを改めて指摘しておきたいと思います。

4 平城宮跡への近鉄新駅設置構想は、微塵も残こるような話ではなく、撤回しかありません

田中美智子議員質問平城宮跡のところに近鉄の新駅をつくるという話が知事選挙の前に、知事が公明党と政策協定のなかに盛り込んだということがあり、それについては心配の声が随分、あがっており、これははやり、内容を具体化していこうとおもっているのか、やはり撤回をしていただく必要があるのではないかということですが、その点での県の考えをお聞かせください。具体化の動きなどはあるのでしょうか。

影山清1300年推進室長答弁平城宮跡への快適かつ円滑な交通手段の確保は重要な課題と認識しておりまして、このことから、現在検討しております事業計画においても平城宮跡を中心とした交通計画についてパークアンドバスライド方式の導入や自転車利用の促進、公共交通機関の利用促進と道路鉄道を含む総合的な交通体系についての基本的な考え方が検討されておるところでございます。
 新駅の設置につきましては現時点においても具体的なイメージを検討している段階にはございません。

田中美智子議員質問今、具体的に検討していない、そういう動きはないということですけれども、消えている話ではないんですね。私は、これは撤回する必要があると求めてほしいと聞いているんですけれども、今はしていないけれども、残っている話ということなんでしょうか。

一柳茂企画部次長答弁まだわれわれは、撤回するにも、表明したというものでもございませんので、撤回のしようがないと。現時点ではそういうものについての検討はしておらないということでございますので、よろしくご了承いただきたいと思います。

5 オオヤマト古墳群では日本最古級の古墳である可能性が広がる研究成果があります。国史跡指定をもっとひろげる働きかけを。県道バイパス建設計画はさらなる変更を

田中美智子議員質問オオヤマト古墳群の保存と活用、それにかかわって県道バイパス天理環状線の建設計画の変更を求めるという立場で質問させていただきたいと思います。オオヤマト古墳群地域は、最近の学術調査によって、日本の古代国家成立の解明にとって、カギをにぎる重要な地域であるということが、あらためて明らかになってということは、お互いに承知していることです。
 また県道の計画路線の部分における発掘調査で、マバカ古墳やノムギ古墳の築造時期とか、古墳の形、付属施設などによって重要な知見がこの間、みられています。全国で最古級の古墳である可能性が高まるなど、その重要性が再確認されています。ところが、すばらしいオオヤマト古墳群は、県道が具体的にそこを通りますと、すばらしい古墳群にこれから悪影響を及ぼすのではないか。建設自身もそうですし、建設された後も、そこが開発を呼び込むというようなことになって、歴史的景観も壊すのではないかという指摘がございます。5月22日に日本考古学協会第70回総会の名におきまして、オオヤマト古墳群の問題で次の3つの点での要望を入れた声明がだされております。
 県道バイパス天理環状線建設計画の変更、見直しをはかってほしいということと、この地域は国に史跡指定をされている遺跡はごく限られているようです。すばらしい地域でありながら、古墳時代の前期につくられたものだと言われていながら、ごく一部しか史跡指定がされていないと。ぜひこれは、史跡指定をしていく必要があるのではないかということですが、国指定をしていくことにたいして県はどういう方向で対応しておられるのか。また、いかれるのかうかがいます。
 オオヤマト古墳群の地域は歴史的、文化的環境の保全ということで、大事にあつかっていく必要があると思いますが、この点で県は、この地域をどのように認識して、どう保全と活用を図ろうとしているのか、方針を改めてうかがいたいと思います。

畠中秀人道路建設課長答弁この計画(天理環状線)につきましては、道路建設の公共性、文化財の保護、こちらを可能なかぎり調整した結果の計画であると考えてございます。文化財の発掘調査についても道路側として支援するということなど、所定の手続きにしたがって事業をすすめてきたところでございます。

宮谷太文化財保存課長答弁このオオヤマト古墳群は黒塚古墳が平成13年1月に国の史跡に指定されました。櫛山古墳も史跡になっております。卑弥呼の墓といわれる箸はか古墳など大型の4基については、宮内庁の所管する陵墓、あるいは陵墓参考地となっております。この地域は天理市、橿原市および桜井市の歴史的風土保存区域、山の辺風致地区として風致景観の維持保存がはかられております。オオヤマト古墳群を将来にわたって保存することは、重要であると考えておりますが、一方において、地域住民の生活の利益との調和も必要でございますので、古墳群全体を史跡指定をうけることは困難と考えております。しかし、個々の古墳群の調査、研究会は天理市、桜井市、県の文化財、橿原考古学研究所ともども、史跡指定の研究会はたちあげております。

田中美智子議員質問オオヤマト古墳群にかかわりまして、県としてこの地域について、文化観光平和県という県としてもこれから、この地域をどのように位置づけていくのかという独自の方針というのは、おもちではないのでしょうか。市町村がやっているからということになっているのでしょうか。
 これまで、いろいろ検討してきて、文化財への配慮もして、今度の計画になってので、この天理環状線は計画どおりにやっていくというように聞こえたんですが、昨年の秋の調査によっても、わが国最古級の古墳ではないかというような可能性もでてきている地域でもありますし、ヤマタイコクがどこになったのかという熱いロマンをかきたてる地域でもあるわけです。ここは、古代大和王権を解明する上で欠かすことのできないカギになっている地域だということですが、であるなら、そこを保全していくということはやはり、あるいは、全体として史跡指定などということは、この地域に世界遺産に登録して行きたいとして運動しているところもありますけれども、それは、わたしなども望むところではありますが、それはともかくとしても、国の史跡指定を積極的に求めていくという姿勢があるのかどうか。ぜひ、していく必要があるのではないかと思います。もちろん、地域の皆さんと合意をしての観点であることおは当然なことだと思います。

宮谷太文化財保存課長答弁先生(田中)と同じ意見でございますが、先程ももうしましたとおり、オオヤマト古墳群はJR三輪から巻向、柳本、長柄までにわたる4キロメートル、幅2キロメートルにわたる広大な古墳群でございまして、全体を史跡指定するのは困難であると思います。だから、個々の古墳群についての検討委員会、県の文化財保存課、橿原考古学研究所、天理市、桜井市をまじえて個々の古墳群についての研究会をたちあげているところです。中山大塚古墳も今年度、県指定にしました。これから個々の古墳について、どんどん研究していきたいと考えております。もちろん、最終的には国指定にむけてということです。 (了)

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