日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会 2004年6月環境廃棄物対策特別委員会
今井光子県議
2004年6月9日
目次
  1. 産業廃棄物税実施1カ月の実績をただす
  2. 平群町、都祁村の硫酸ピッチ放置問題について
  3. 山添村の「森林復旧事業」と称した産業廃棄物混入土砂の投棄について

 1 産業廃棄物税実施1カ月の実績をただす

一番苦労をしているのは地元市町村の実情をよく把握して、税の使い方は誰にでもわかるものに

今井光子議員質問  産業廃棄物税は4月に実施しておりますが、4月度実績がわかりましたら、どれぐらいの金額であるのかお聞かせください。

  御所市からの要望にもありますように、それぞれの処分場を抱えております自治体が、大変苦労されております。私も聞いてみましたら、農作業をやっているところに大きなダンプが入ってきて、危険を冒しながら農作業をやっているだとか、地元優先の、せめて看板くらいつけてほしいけれども、それも県に言ってもつけてもらえないというような声も聞いております。また、林道や桜並木がぐちゃくちゃになったりとか、本当に私たちがわからないようなご苦労を地元の自治体がされておりますので、ぜひ県としましても、処分場をかかえております自治体の担当者なり、状況の分かる方の意見を聞く場を設けていただいて、何が地元から一番、県に対してしてほしいことか、十分に意見を聞く場を設けていただきたいと思いますが、その点についていかがでしょうか。

荒木一義生活環境部長説明  産業廃棄物税の収入でございますが、4月搬入分、これが5月末に入りますが、約2100万円程度の税額が申告されたということで、税務当局からお聞きしております。

  ただし、先程来申し上げておりますように、産業廃棄物税の収入につきましては、廃棄物の発生量、リサイクルの進捗状況、最終処分量の残余量等の影響をうけて、非常に予測が不透明なところがあること、さらに今後、長いスパンでみた場合に、県としては排出をそもそも抑制することによって、最終処分場についても抑制をしてまいりたいと、そういう見通しというものも必要です。きちっとした今後の予測は依然として不透明な状況にあるということだけは申し添えておきます。

  市町村との関係では、県は毎年、市町村の担当課長会議も開いております。その中で、意見交換ができるという場を設けておりますし、また現実に監視センターや保健所が、現場にいろいろな問題があって入った場合、これは単に不法処理業者に対する指導だけではなしに、市町村の意見、現場の意見も十分踏まえながら、指導にあたる、そういう姿勢でやっております。今後とも、そうした機会をふやすということはしていきたいと思っておりますが、決して、現在不十分とは思っておりません。今後とも十分、適切なそうした場を設けてまいりたいと思っております。

今井光子議員質問  2100万円ということで、当初の県の予想をこえる額が納入されているということです。5800万円の年間予算の計上をしておりますので、月に直しますと483万円ですから4倍以上ですね。
  ということは持ち込まれているゴミも、県の予想よりも4倍以上のゴミが持ち込まれている、しかも、これは業者が自主的に納入する税だと思いますが、きちっと確認して徴収するという性格の税ではなかったと思いますが。

  その点で、もっときちっと監視をしましたら、もしかしたらもっとたくさんのゴミが入っている可能性があるでのはないかなと思います。徴収員なり監視員なりを配置して、きちっと税を納入させるという考えはないのかなと思います。

  他府県の処分場も視察をさせていただきました。他府県では、入口のところで持ち込みのゴミを非常に限定しておりまして、中で空けさせて、違うものがあれば受け付けないとか、非常に選別などを厳しくしている処分場を見て参りました。そうした、きちっとした対応が必要ではないのかなと思いますが、その点でのご意見をお願いします。

荒木一義生活環境部長説明  税の徴収につきましては、最終処分場の場合は、徴収義務者として排出業者からいただいていることになります。中間処理場の場合は申告納付ということです。我々としては、まだ税務担当から詳しい状況は聞いておりませんが、適切に納付されているものと考えております。

  税務当局でも、定期的に事務所等を訪れて調査をすると聞いております。やはり税である以上、きちんとした徴収ということは心掛けていきたいと思います。

  処理そのものにつきましては、産業廃棄物監視センターが処理場に定期的におもむき、きちっとした処理等について指導、監視をしているという状況でございます。今後とも、そういう方向ですすめてまいりたいと思っております。

今井光子議員質問  この問題は地元から、要望もでておりますので、ぜひ、積極的に自治体の要望をうけとめて、対応していただきたいと思います。

2 平群町、都祁村の硫酸ピッチ放置問題

地元住民の不安解消のためにも、県の代執行を含むスピーディな対応を

今井光子議員質問  硫酸ピッチの問題で質問します。2月の議会で平群町の硫酸ピッチの問題を取り上げました。その後、平群町の議会から、5月7日に平群町に放置された硫酸ピッチの早期撤去を求める意見書の決議というのがあがってきております。

  地元に聞きましたら、現状は変わっていないと聞いております。都祁村でも、今、県の報告では1500本のドラム缶、スラジ70トンがそこにあるということで、都祁村も毎日見にいっているけれども、現状が変わっておらず、なんとかしてほしいという声も聞いているわけですが、実は、長野県のホームページを見ておりましたところ、硫酸ピッチの行政代執行というので載っておりました。

  長野県では平成14年の6月27日に、パトロールでコールタール上の物質を発見して、全国で硫酸ピッチの事案が発生していましたので、もしかすると硫酸ピッチではないかということで、phの確認をしましたところ、強酸度の物質を確認したということです。その後、公告をいたしまして、議会で行政代執行の予算を組みまして、14年の11月28日に行政代執行を開始する、そして12月16日には現地の撤去が完了し、15年の2月20日には福島県のいわき市の最終処分場で土を焼却をして処分したということです。発見から約8カ月の間に完了で、スピーディでしかも、全部写真をつけて、県民にも分かりやすい形で対応がなされていると思います。

  都祁村でも、平群町でも、パトロールは来てくれると聞いています。県としても関係機関と連携して対応しているということなんですが、それが、分かる形の早い対応が、これから、求められるのではないかなと思います。平群町の硫酸ピッチについては、重点監視継続とでておりますが、どのように対応するのか、県の方向性についておうかがいします。

杉之原元廃棄物対策課長説明  平群町のこの問題につきましては、現状、不法投棄された硫酸ピッチ入りドラム缶が9本、ピッチと土とが撹拌、混入した残土が約800リューベあると確認しております。

  現場に放置され、今年1月に県警により現場検証以降、まず、地元への環境に対する不安ということを大事にいたしまして、当面の措置としてビニールシートを覆い、硫酸ピッチ等が流出することを防止する、そしてまた土地所有者に対しまして管理をお願いするとともに、指導監督という観点から、県産業廃棄物監視センター、保健所、地元の町と連携をとりながら監視を継続しているところです。現在のところ、流出による影響等については確認されておりません。

  不法投棄者に対する指導でございますが、現在、原因者、行為者そのものは服役中でございまして、現状回復についての行動をおこすということは、考えにくいため、われわれといたしましては、この投棄物の排出者、「東洋オイル」ということでございますが、排出者に対しまして、適正指導をおこなっているところでございます。

  都祁村の状況につきましても、現在、1500本なり700本のスラジ、ピッチが残っている状況でございますが、これにつきましても、東洋オイル自らがきちっとした形で、処理をするという適正処理にたいする基本的な考え方を処理計画のなかで示しております。

  若干、不十分なところは、指導しているところでございますが、東洋オイルそのものが、きちっとした処理をするということをまず第一に考えまして、平群町の処理、都祁村の処理について適正処理をことをやっていくというのが、現在の状況でございます。

今井光子議員質問  平群町の意見書では行政代執行を求める内容もあります。都祁村では東洋オイルが副産物を不法投棄していると、運搬も無許可業者にやらせている、軽油密造のうわさもある。そういうことで、おかしいと県に調査の依頼が住民からでましたときに、これは正当なオイル製造所で消防法の許可をえているから違法ではないという判断をしております。やはり、もっと早い対応があれば(1500本ですか、)こんな莫大な量にもならなかったと思います。平群の方に波及したり、各地に運ばれたというようなことに至らなかったと思います。

  今、石油の原油価格が高騰して、ますます、こうした不正な軽油の製造販売によります脱税とか、硫酸ピッチの不法投棄がふえていくのではないかということが予想されてきますので、県としても、もっと早く、毅然とした対応をするべきではないかと思うわけですけれども、その点についてもう一度、伺います。

杉之原元廃棄物対策課長説明  特に硫酸ピッチ問題につきましては、まず第1に原因となる不正軽油等が密造され、硫酸ピッチが生産されるということの重要性に鑑みまして、県といたしましても、税務当局、廃棄物処理法、廃掃法関係の当局、また地元、あるいは消防署と、連携を今後さらに密にしながら、いろいろな角度で監視を続けていくということで対応したいと考えております。

3 山添村の「森林復旧事業」と称した産業廃棄物混入土砂の投棄について

産廃と残土の区別を明確にして、早期の厳正対応を

今井光子議員質問  残土処分の問題でおたずねします。山添村の北野という地域の土砂の採取跡地周辺で、3月に県が産業廃棄物の撤去指導をした業者が、また土砂の投棄をはじめていると聞いております。森林復旧事業という名目でダンプカー120台分を投棄しているということです。

  住民の調査では、黒い汚泥状の土砂から、PH9から9・5という強いアルカリが確認されました。この場所はすぐ下流に武田ファームという牧場があるところで、また、月ヶ瀬村の水道水源の一部にされているという地域です。梅雨どきにはいってくるときに、住民のみなさんが汚染の心配をされております。

  この問題で、住民の方から県に話をした経過をうかがいましたところ、これは土砂で産廃ではないと判断をされたと聞いております。見にくいんですが、写真を(もってきました)。赤とか青とか、瓦の混入であるとか、ブロック偏がまじっていたりですね。何をもって産廃として、何をもって土とするのかという、非常に微妙な点がございます。

  残土処分場とか資材置き場だとかという形で、どんどん、産廃の不法投棄が手がつかないような状況になるというのが、今までの状況ではなかったかと思いますが、産廃と残土の違い、そして、この山添の問題など県はどのようにしようとしているのか。早急に撤去させるべきだと思いますが、その点でうかがいます。

杉之原元廃棄物対策課長説明  山林造成目的ということで造成残土をいれている、それにあわせまして、本年の3月頃、約100リューベほどの産業廃棄物、これは建設殻が中心であったと思います。が、混入されているということが判明しております。

  この際、産業廃棄物監視センターおよび、地元山添村から、行為者にたいして廃棄物の撤去、造成残土に廃棄物を混入してはならないということを徹底して指導しました。その結果、投棄された廃棄物については、おおむね除去をされたと理解しております。

  土、残土と廃棄物についての廃棄物ですが、廃棄物が混入した残土ということになりますと、一体的に埋め立てなり土を入れていくということが、かつて、よく行われました。奈良県の立場としましては、これは廃棄物であり、廃棄物の処理にあたるということで、あくまでも廃掃法できとっとした処理を指導しておるというのが現状でございます。

今井光子議員質問  廃棄物がまじっていれば廃棄物という判断でありましたら、山添村で廃棄物がすてられておりますので、ぜひ、この撤去を早急にしていただきたいと思いますが、この点をもう一度確認したいと思います。

杉之原元廃棄物対策課長説明  廃棄物監視センターに現場の状況等確認させまして、言われるような状況等が見受けられた場合には、廃掃法にもとづいたきちっとした指導をしてまいりたいと思います。 (了)

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