日本共産党奈良県議団
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議会報告・要約版
委員会 2004年7月初度環境廃棄物対策特別委員会
山村さちほ県議
2004年8月12日
目次
  1. 奈良の文化財を環境汚染から守るために県独自の特別の環境調査・研究を
  2. 良い環境をつくる奈良県となるために、地球温暖化対策の環境部の成果を県政全体に生かす提案を

1.奈良の文化財を環境汚染から守るために県独自の特別の環境調査・研究を求める

山村さちほ議員質問 大気汚染あるいはそのために起こる酸性雨のために、文化財への深刻な影響が問題になってるんですけれども、奈良大学の西山要一先生の調査によって、室内に置かれてある東大寺の大仏の表面にも影響がおこっているということで、大変、心配をされております。
 現在、奈良県では大気汚染そのものについての調査はされているようですが、文化財を守るというような観点から、やはり、奈良県独自の特別の調査が必要であると思いますが、その点について、どのように考えているのか、またどのようになっているのかを伺います。

池田勝環境政策課長説明 奈良大学の西山先生は2001年だったと思いますが、調査報告といいますか、そういう論文を見たことがあります。特に、論文のなかでもおっしゃっているんですが、大気汚染の文化財への影響というのは、よく言われますように空気中に存在をする酸性物質が、建築物に付着して、それが建物をさび付かせる、金属が腐るというようなことが指摘をされているということでございます。
 これらの問題を、県といたしまして、環境政策課では具体的にその問題について真っ向から調査研究したことはないんですが、ただ、これは奈良県だけの問題ではなくて全国的な問題でございますから、環境省あるいは文化庁なども、そういう調査研究をやっているということも、以前から、問い合わせているわけでございますが、体系だって文化財全体について科学的な知見で研究したということはないようにも聞いております。
ただ、われわれ、大気汚染の状況を年間365日、常時監視をおこなっとるわけであります。県内に11の観測地がございます。その観測データを毎年公表させていただいておりますが、すべて環境基準をクリアしているということで、おおむね奈良県の大気環境は良好な状態にあるということでございまして、そういうことから、直接文化財に大気汚染にからむ被害が、酸性雨は別としまして、大気汚染にからむという影響が直接にあったということはわれわれも聞いていないわけです。そういうことからも、対策をすることは考えておりませんが、ただ、文化財保存課、教育委員会ともよく相談をしないといけないわけですが、委員がおっしゃっていただくように、これから、県としても調査研究といいますか、検討課題としてとりくんでいきたいと思っております。

山村さちほ議員質問 これまで国でも体系的なものはないんだというお答えであったと思います。たしかに、体系的ということではないとは思いますが、文化財とこの問題で最初に研究がされたのが、奈良が発祥の地だと聞いているんですね。
昭和28年に、正倉院の宝物の色があせてきたという事態となって、そのときは東大のほうから先生がこられて、研究班が調査をされて、結局、道路の排気ガスの影響が大きいのではないかということだったそうですが、そういうこともされた経験もあります。最近では、大仏殿の中で国の方ではありましたがやられたということも聞いております。そういう経験もありますし、また京都の方に聞きますと、京都市も同じような文化財の多いところですが、環境部で独自の測定に取り組んでおられるように聞いております。
 そういう例もありますので、ぜひ、今まで残ってきたものが、今後も1200年、1300年という単位で残っているものですから、保存していくという上での責任を県としても果たせるような研究をぜひ実践して、国にも要請するとか、大学や研究機関にも協力を要請するとかして、できないものかなと私は思うんです。
環境学会のなかにも、文化財についての影響を研究する部会もあると聞いておりますので、情報としてはいろいろ得られるものと思います。
 先程、課長から基準値は超えていないと、そういう良好な結果だと聞いていますが、ただ、年平均値としてだされていますね。だから、時間帯、あるいは日にち、特定された場所でみますと、部分的に高いところが、高畑周辺ではあるんです。そういうことからいっても、それが拡散してうすくなっているけれども常時高い(強い)影響を受け続けている動きのない、そこにずっと存在しているものは、量でははかれない、時間の経過の影響があるということを、ぜひ、調べてほしいと思います。今後の検討課題でしょうけれども、それはお願いしたいと思います。

2.良い環境をつくる奈良県となるために、地球温暖化対策の環境部の成果を県政全体に生かす、そういう提案を

山村さちほ議員質問 地球温暖化防止ということで、地球全体の環境保全という立場から自治体での温暖化ガスの排出削減目標などもつくられて、施策が進められてきていると思いますが、奈良県としても、ISOの14001、その認証ストックもとれていまして、取り組みをされてきております。
 削減目標ももっておられると聞いているんですけれども、この間の成果と実績、どういう効果が上がっているのかと言うことも、含めて、お聞きしたいと思います。

池田勝環境政策課長説明 まず県自らが環境問題に取り組まないといけない、そういう取り組みでございます。第1に、奈良県庁ストップ温暖化実効計画(平成13年3月)をつくっております。これは、平成11年度を基準年次といたしまして平成13年から17年、この5カ年の間に温室効果ガス、ほとんどが二酸化炭素でございますが、排出量を5%削減するという具体的数字目標をかかげた計画をもっております。もう1つは、電気とか公用車燃料でございますとかコピー用紙ですとか、ここに新たに別個に削減の目標もたてておりますが、そういう計画で現在、中間年でございますが結果がでており、15年度末における温室効果ガスの削減量、平成11年を基準にして7.4%減ということで、当時目標は6%だったわけですが、クリアしているという状態でございます。
 ISOの問題はこれも、平成14年15年と続きまして県庁舎、あるいは総合庁舎、自治能力開発センター、試験場と、随時、拡大をしてきまして、県自らが環境問題に組織として取り組むということでやっております。
一方、広く県民に取り組みをしていただかなければならんということから、奈良県ストップ温暖化推進員という方々を、平成12年から14年の3カ年にかけて100名を要請させていただいて、その方々に知事が委嘱するというようなことをやっております。推進員の方々は、温暖化防止対策の地域の担い手ということで、市民講座や学校や地域でのミニ講座などを通じて、県民の方々に普及啓発をしていただいておるということでございます。各家庭には、平成14年度末だったと思いますが、環境県民行動指針奈良エコライフガイドといいますが、非常にわかりやすい資料をつくりまして、55万部つくり、県下、いろいろなところに配布して、具体的な身近な家庭での取り組みを推奨することもやっております。企業にもエコ宣言ですとか、あるいは小学校などにエコモデル指定校ということで、去年は18校、今年は30校を目標に指定して、環境学習に取り組んで頂こうと、これも地球温暖化防止に役立てようというような取り組みを、いろいろ幅広くやっております。
  今年の3月には、奈良県省エネルギービジョン、これは奈良県全体で、2000年の温室効果ガスを2010年に5%以上削減をするという、そういうビジョンをつくり、具体的な取り組みの内容も示して現在、その中身をPRするとともに、県民の方々への周知徹底をお願いしているところでございます。今後とも、県民、事業者、行政、それぞれに役割分担を担いながら、相互に共同して取り組んで参りたいと思っております。

山村さちほ議員質問 庁内での取り組みでは排出ガスの削減目標をクリアできるような、非常なきめ細かい取り組みをされてきているという点では、効果があったということです。では、こういうことが奈良県全体の温室効果ガスを減らしていくためにどのように生かされていくのかなということが、今後の問題であろうと思います。
 先程もお話がございましたが、工場とか産業界からだされている温室効果ガスは日本全体の4割をしめていますいから、県庁でいくら頑張っても、全体としての影響をほんとうになくしていくというのは、国をあげての取り組みということになるということになると思うんだけれども、地道な一歩から積み上げていかないといけないことだから、ぜひ、今の経験をどのようにいかすのかという点で、新しい提言がいるのではないかと思っています。
 とりわけ、環境部としてあげた実績が県の施策に反映されないといけないと思います。たとえば、大型の道路をたくさんつくって、交通量が増えるように、排出ガスがふえるような計画をたてているとか、再開発で実は環境を悪くするような開発方法をやっていないかとか、マンション、住宅の建設ですね。そういう町づくり全体から見てどうなのかということも、やはり提案をするところがなかったら、全体として効果があがってはこないと思います。良い環境をつくっていく県にはならないと思いますので、そのあたりは、何かありましたら教えていただきたいと思います。

池田勝環境政策課長説明 県には環境アセスメント条例をつくっており、今は法もありますが、大規模な事業につきましてはすべて事前にアセスメントをやるということになっております。たとえば道路でしたら、都市計画サイドでやっていますが、いずれ環境部局におりてくるということでございます。そこで、具体的に環境面でどうか、大気汚染、騒音はどうなるか、いろいろな視点でアセスメントをおこなうようなことになるわけでございますので、大きな事業につきましてはアセスで対応して参りたいと考えております。

山村さちほ議員質問 そのアセスについては意見があります。今日は初度の委員会ですので、今後、いろいろと勉強していきたいので、どうぞ、よろしくお願いします。(了)

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